2018年12月21日金曜日


パーフェクト・コンディションのデラックス入荷!

スミスの中でも特に人気の高い、ホリゾンタル・ライン文字盤のデラックスが工場出荷時のような極めて美しい状態で入荷いたしました!ケース、文字盤、針、そしてムーブメント。そのどの部分も新品同様の美しさを保っています。さらにレンズ、竜頭、そして、ベルトは新品交換済み!この時期限りのスペシャルプライスで、ご提供致します!


■ホリゾンタル・ライン文字盤
まるで、彫刻のアート作品を眺めているような不均一で有機的なライン。光の当たり方により様々な表情を見せるこの文字盤はスミスの文字盤加工技術を代表する極めて優れた作品と言えるでしょう。楔形のインデックスにはギリシャ彫刻のような立体的な加工が施され、この文字盤の個性をさらに印象付けています。



■一点の曇りもない美しさ
このモデルの魅力である彫の深い文字盤のラインは汚れや変色などのエイジングが目立つサーフェイスとも言えますが、この個体に関しましては、見事に工場出荷時の状態を保っていると言ってよいでしょう。






■平滑でない面へのプリント技術
彫の深いラインが施された盤面だけに、そこへのプリント加工には、極めて高度な印刷技術が要求されます。肉眼では判別できないほどの細かい部分にまで、気を配られたロゴマークの繊細な仕上がりは、世界最高水準のプリント技術を持つと言われているスミス社のプライドと言えるでしょう。




■絶妙なバランスのデザイン
金無垢ケースに、金の3針、そして、金のインデックスと、各部に金を多用しているにもかかわらず、ここまで上品に、控えめなデザインにまとめ上げられているのは、英国のブランドならではの慎ましやかなデザイン思想がなしえた結果です。








■スリムライン・ケースの魅力
1960年代に入り時代はスリムライン・ケースが主流のデザインとなりました。スミスも実際のケースの厚みよりも、装着時のサイドビューのスリムさを強調したケースを積極的に導入しました。






■テーパーを施した裏蓋のデザイン
ご覧いただけるように、裏蓋にテーパー状の加工を施し、実際の厚みよりも薄く見せるデザインであることが分かります。ムーブメントのエッジも同様にテーパード加工されています。






■SCW社製の9金無垢ケース
スミス社直系のケース・メーカー、スミス・クロック&ウォッチ・カンパニーの極めて工作精度の高い2ピースケースの裏蓋の内側には、エンジン・ターンド加工の他幾つかの刻印が施されています。写真のSCWは前述のケースメーカー、スミス・クロック&ウォッチ・カンパニーを示すホールマークです。



■金無垢製品の税務上の刻印
写真の刻印はホールマークスと呼ばれ、金製品が製造された際に納税されたことを証明するための刻印です。左から9金の「9」金の純度37.8%を示す「375」小文字の「k」は1965年を示すイヤー・マークで、右の「ライオンの顔」は、納税先がロンドンであることを示しています。
※ロンドンのライオンマークと小文字のkの組み合わせで1965年製であることが分かります。




■当時の最先端技術、ショックプルーフ
振子の軸受には、十字架型のスプリングによりルビーをホールドするショックプルーフ機構が備わっています。これにより、落下などで大きな衝撃を受けた際に軸受のルビーがスプリング効果によりショックを吸収、振子の軸の破損を最大限に回避します。



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2018年12月5日水曜日

4ビート懐中時計の魅力


新品パーツでリビルトされた保証付懐中時計

ヴィンテージ・ウォッチのほとんどは、ロービートと呼ばれるゆっくりとしたリズムを刻むムーブメントを搭載しています。中でも今回取り上げるスミスのウェールズ工場で生産された普及型の懐中時計は、一般的なヴィンテージ・ウォッチよりもさらにゆっくりとしたリズムを刻む4ビートのムーブメントが搭載され、独自の世界観を作り上げています。

■新品懐中時計シリーズ販売終了
6年間ほどの間、販売させていただきました、新品懐中時計シリーズは200個以上を販売するベストセラーとなりましたが、お陰様を持ちまして完売となり、ひとまず幕を閉じることになりました。
それに代わり、今回登場したのがリビルト懐中時計シリーズです!


■徹底した整備で蘇った懐中時計
この度、発売開始となりましたリビルト懐中時計シリーズは、長年のノウハウとスペアパーツの豊富なストックとをフルに生かして動力用ゼンマイの交換や各部の的確なリビルトと微調整により工場出荷時に近い歩度と安定性を甦らせています。


■14400振動(4ビート)の魅力
スミスの懐中時計の中でもハイクウォリティーのデラックスなどは18000振動(5ビート)の15石ムーブメントを搭載しており繊細な作動音と安定した歩度、そして、重厚感のある高級品の佇まいが魅力ですが、このリビルト懐中時計シリーズのムーブメントは、14400振動(4ビート)というとてもゆっくりとしたリズムが魅力です。


■4ビートの構造とメリット
4ビートというゆっくりとしたリズムを生み出すメカニズムは、ピンレバー式の古典的なムーブメントで、ルビーなどの石はひとつも使われていない極めてシンプルな構造です。4ビートのゆっくりとしたリズムゆえの各部の摩耗の少なさは、オイル管理を怠らなければ、長く使い続けることの出来るメリットがあります。


■コストを抑えたウェールズ製
人件費の安い英国のウェールズに工場を構え大量生産しやすい設計、ローコストの材質によって生み出された4ビート懐中時計は安かろう悪かろうではないクレバーな設計が驚異のロングセラーを生み出しました。ゼンマイ仕掛けの自動車のような、そのムーブメントは温もりを感じさせるヒューマンなサウンドを作り出しています。


■スミス社はインガーソルとサービスも
スミスのウェールズ工場では、インガーソル社やサービス社などの英国市場向け製品の生産をも引き受け、個性的なデザインと共に、正確な歩度と愛着の持てるサウンドが多くの英国人に受け入れられ、時計の普及に大きく貢献しました。




■ブルースチールやローマ数字の採用
腕時計のエンパイア同様に普及モデルならではの、デザイン・バリエーションの多さは、コレクターの心に火をつけることでしょう。中にはローマ数字やブルースチールなど戦前の懐中時計を髣髴とさせるレアモデルも登場し、英国では、複数個を集めるコレクター兼、サンデーメカニックが多く存在します。


■ビッグベアーが本気で手掛けた普及品
腕時計のエンパイアなどの普及モデルは消耗しきった個体が多く、パーツも手に入りにくいため、完璧なリビルトは困難でしたが、4ビート懐中時計は豊富なパーツを保有しているため保証付のリビルト懐中時計の販売が可能となりました。当時と同じくエントリーモデルとして、お勧めいたします。そして、独自のロービート・ワールドを味わってみて下さい!


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