スミス専任時計師のウォッチギャラリー・ビッグベアー店主、大熊 康夫のブログ
~Smiths Life Style #0003~
「BarbourとSmithsの相性の良さ」
その1
「バブアーもスミスも、英国のスタンダード」
バブアーは言わずと知れた、英国の伝統的な防水性能が特徴のアウトドア・ウェアーですが、その古典的なオイルド・コットンという手法は、日本においては、一般に普及するまでには長い時間を要する特殊なウエアーのひとつであると言えるでしょう。
私が、バブアーの魅力に惹かれて、全天候型のアウトドア・ウェアーとして着用し始めたのは1990年代の初頭に英国のプレスコット・ヒルクライム観戦に出かけた時から。英国の天気はとても変わりやすく、朝に晴れていても、突然、雨が降り始めることがいつものこと。しかし、ヒルクライム観戦では傘をさしたくない。つまり、英国のスタンダードであるバブアーとハンチングが必要となる。
そして、英国のスタンダードと言えるスミスとの相性も素晴らしく、バブアー・ビデイルとスミス・1215とを身に着けた日本人を見て、彼らは、喜んで、「ベリー・イングリッシュ!」と声をかけて来たことを思い出す。
そんな、バブアーとスミスには、普遍的な共通点があり、そのことが根源的にお互いを引き立ててくれる。つまり、どちらも、質実剛健な優れたギアであると同時に、とても英国的なアイテムであるといえる。
元々、ドレス・ウォッチであった、スミスが、アウトドア・ウェアーのバブアーと相性が良いとは、不思議に思われるかもしれないが、元々、彼らは、バブアーの下に、スーツとネクタイを着込むことを好んでいるのだから、何の不思議もないと言う訳。
現代の日本であれば、そこまで英国紳士を気取る必要はなく、カジュアルに着こなしていただくのも良いと思う。
「スミスであればどのモデルでもバブアーに似合う」
最近、バブアーに合わせるにはどのモデルが良いだろうかと、尋ねられることが多く、そんなときには、どのモデルでもスミスであれば、バブアーに良く似合う。そう答えて問題はなくて、それが優れた英国製品というもの。
「自由なスタイルで楽しんでいただきたい」
バブアーとスミスを合わせるからと言って、全身、英国製品で固める必要は全くありません。自分の個性を自由なスタイルで作り上げていただく。そんな、懐の深さも、バブアーとスミスが持ち合わせている性格なのですから。ぜひ、楽しんでいただきたい。
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