2024年7月10日水曜日

 スミス専任時計師の

ウォッチギャラリー・ビッグベアー店主

大熊 康夫のブログ

佇まいで選ぶ①

「ベンソンならではの佇まい」
1950年代J.W.ベンソン16石手巻腕時計




金属は長い歳月によりあるべき姿へ変化してゆく

1950年代の時計を造り上げている素材には、真鍮やクロームに金や鉄、そして、アルミニュウムなど様々な金属が使われています。

それらは、年を重ねるごとに表情を変えてゆきますが、鉄が錆びてゆくように実は酸化などにより金属本来のあるべき姿へ戻りつつあるともいえるでしょう。

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スミス社が全てを作ったベンソンの腕時計

すでにお気づきのことと思いますが、この時計はスミス社製でありながら他のスミスのモデルとは明らかに異なったデザインを身にまとっています。

さらに、1950年代に英国の老舗ジュエラーであるJ.W.ベンソン社がスミスにその生産のすべてを依頼した腕時計の中でも、このベンソンは特に個体数の少ないレア・モデルです。

しかしながら、スミスは他社の製品を製作する際にも、少なからずスミスらしいエッセンスを必ず加えており、我々スミス好きの心をくすぐるのです。

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極めて魅力的なベンソンのロゴはムーブメントにも

定評のあるスミス社製1215ムーブメントに、大きなルビーをひとつセンターに加えることで16石とした、このベンソンのムーブメントは耐久性をさらに向上させています。

また、ムーブメントにはJ.W.Benson Londonという極めて魅力的なロゴが刻印されており、ワンランク上の「1216」ムーブメントであることを誇示しています。
※1215の12は外径を、15は石の数を示しています。

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ここから始まるヴィンテージ・ライフの真髄

すでにヴィンテージの世界へ足を踏み入れていらっしゃる方も、また、このベンソンがきっかけでヴィンテージの素晴らしさを知った方にも、このベンソンは間違いなく、あなたの良き相棒となることでしょう。

この時計は純粋なスミス社製のプロダクトですが、J.W.Benson Londonというロゴが文字盤にプリントされているだけで、スミスとはまったく異なった世界観へとあなたをいざなうことでしょう。

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ベンソンならではの佇まいをお楽しみいただけます

デュオトーンの文字盤や三針は、紛れもなくスミスデラックスのそれですが、ベンソンとして生を受け70年近くを生きて来たこの時計にはベンソンでしか味わうことの出来ない佇まいがあります。

ここまで使い込まれた時計でも、ビッグベアーの徹底的なメンテナンスを受け新たな70年を生きてゆける個体に仕上がっています。

この佇まいを気に入っていただいた方に安心してお楽しみいただきたい。

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