2022年4月19日火曜日

 

スミス専任時計師のウォッチギャラリー・ビッグベアー店主、大熊 康夫のブログ

~デッドストック・ムーブメント搭載4ビート懐中時計~

この度、英国より多数のデッドストック・ムーブメントが入荷し、新品ムーブメントを搭載した新品当時の精度と信頼性を備えた、4ビート懐中時計をお届けできることとなりました。



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デッドストック・ムーブメントとは?

デッドストック・ムーブメントとは、新品未使用かつ、工場から出荷される前の、約60年間眠り続けていたムーブメントです。ただ、未使用品といえどもオイルは乾燥し硬化していますので、分解、洗浄、注油、組立を行うことで、工場出荷時の状態に甦らせています。


デッドストック・ムーブメント搭載の
懐中時計のタイトル画像などには
このアイコンが表示されています

新品当時の精度と信頼性を備えた
コンディションの証です



◆STORY◆



「ことの発端は10年前のこと」

2012年、英国の取引先より、新品のスミス4ビート懐中時計が届いたことから、このストーリーは始まりました

スミス社が時計の生産を終了した1980年に、社員のひとりが、残された4ビート懐中時計の部品をすべて譲り受けました。

約40年間眠っていた部品は、元スミスの社員の手により懐中時計に組み立てられ、そのすべてがウォッチギャラリー・ビッグベアーへ送られて来ました。




「2022年に残された部品が、英国からビッグベアーへ」

その後、本人が高齢だったため、生産は打ち切られましたが、残された新品部品のほとんどが、この度、英国より届きました。

その中には文字盤や針、ケースだけでなく、なんと多くのデッドストック・ムーブメントが含まれていたのです。

ウォッチギャラリー・ビッグベアーでは、それらのデッドストック・ムーブメントに専門店ならではのオーバーホールを施し、デッドストックの外装部品と共に組み立てを開始しました。



「スミス本来の優れた性能だからこそ楽しめる」

長年使われて来て各部が消耗した、4ビート懐中時計は、新品パーツが入手困難であるため、たとえ動作していても、何とか針を進めているだけで、その音も、息絶えだえと言うことがほとんどです。

それでは、スミス本来の性能でなく、楽しむと言う次元ではありません。

だからこそ、デッドストック・ムーブメントに、しっかりと手を入れて仕上げられた4ビート懐中時計であれば、軽快なサウンドと本来の精度で時を刻んでくれ、使うことが楽しくなるという訳です。




「驚愕の製品がここに」

こうして完成した、グッドエイジド、ミント、そして、プレミアムの3種類の外観や価値を表すコンディションと、本来の精度やチクタク音、そして操作性のスムーズさを備えた、スミス社製4ビート懐中時計を手に出来ることは、新品当時の性能と共に、1950~60年代当時の英国を味わえることに等しい、素晴らしい体験となることでしょう。


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