2017年4月21日金曜日

デッドストックでも、復刻でもない。今年製造の1960年代、新品懐中時計!?


スミスの元社員が今年組み立てた新品懐中時計!

1960年代のデッドストック・パーツを使って
スミスの元社員が組み立てた
正真正銘の新品懐中時計!



■スミス社の倒産
1980年代にスミス社が日本のクウォーツ、デジタル革命の煽りを受けて倒産した際に、ウェールズ工場に残されていた殆どの部品を入手した当時のスミス社員がいるという噂は業界で有名な話でした。



■大量のデッドストックパーツ
ウェールズ工場では普及品の腕時計や懐中時計を生産していたため、残されたパーツはスミスの中でもベストセラーのピンレバー式懐中時計の部品がその大多数を占めていました。










新品パーツをスミス社員が組立
当時のスミスの元社員が2012年より手持ちの新品部品を使用して1960年代の懐中時計を甦らせたのが、この製品。









■奇跡の懐中時計
使い古され、消耗しきった中古品しか手に入らなかったこの年代の懐中時計。今、新品の部品を元スミスの社員が組み立てたという、ほんとうに夢のような製品です。







■Made in Gt. Britain
6時の位置には"Made in Gt. Britain"の文字が。実際にウェールズで組立が行われ、ロンドンの時計商を経て、ウォッチギャラリー・ビッグベアーへ空輸されます。







■ちょっと変わった竜頭
この製品の特長でもある竜頭は、通常の引っ張って時刻をセットするタイプではなく、竜頭を押し込みながら回して時刻を設定します。










■クロームメッキ・チェーン

当時モノのスミス製品ではありませんが、相性の良いチェーンを別途ご購入いただくことが可能です。









 ★様々なデザインの中からお気に入りのモデルを選ぶことが出来るのもありがたいですね!

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2017年4月9日日曜日

スミス・アストラルのレア・モデル


スミス・アストラルの中には
「ASTRAL」のみのロゴが文字盤に入るモデルがあります
その時代は1950年代後期と1970年代以降のふたつ

1970年代以降のアストラルはスミスの時計製品を
総称して「ASTRAL」と呼んでいたため
腕時計の殆どにも「SMITHS」のロゴが入っていませんでした

しかし、この1950年代後期のごく一部のアストラルは
「SMITHS」のロゴが入らない理由が定かでなく
同時期に生産されていたアストラルの殆どに
「SMITHS」のロゴが入っていたため
「ASTRAL」だけのモデルは
ミステリアス・アストラルと呼ばれています



この稀少なアストラルは光が当たると青く輝くブルースチールハンズが採用されており、当時としてもヴィンテージの雰囲気を取り入れたアストラルといえます。
文字盤に「SMITHS」のロゴがない分スミス初心者には少々寂しい印象を与えるようですが、より文字盤がすっきりしていて美しいと英国では珍重されています。



このケースはベゼル、本体、そしてSS製裏蓋が独立した3ピースのクロームメッキ製ですが、その仕上がりは1950年代当時の他のスミスと比べて極端に薄いデザインとなっています。後に流行したスリムラインの先駆けともいえるでしょう。
また、その状態の良さには目を見張るものがあります。



ムーブメントは1215Cタイプの15石が搭載されており、その精度と整備性の良さには定評があります。
外観の美しさからも十分にお分かりいただけるように、極めて状態の良い個体です。
驚くべきことに、ほぼ新品出荷時の歩度を保っています。
ほとんど使用されていなかったことが分かります。


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2017年4月7日金曜日

スミス マーカサイト腕時計


スミスのレディース腕時計の中で
最も魅力的なモデルが
このマーカサイトと言えるのではないでしょうか

製造後70年ですので、
まだ、アンティークとは呼べないものの
1940年代当時、ヴィクトリア時代のデザインを
取り入れたモデルですので
充分にアンティークの佇まいを感じることが出来ます

マーカサイトとは?

マーカサイトはマルカジットとも呼ばれ、ヴィクトリア時代にダイヤモンドを模して、鉄鉱石を加工して造られた装飾用のマテリアルです。エッジの効いたカッティングにより光が当たるとダイヤモンドのような輝きを放ちます。今ではフェイクとしてではなくマーカサイト独自の魅力として珍重されています。


カーベックス加工された裏蓋

このケースは表面の装飾にとどまらず側面にも繊細な地紋を施し、あらゆる角度からの質感の高さに拘っています。
また、ケース裏蓋には、カーベックス加工が施されており、腕に付けた時の、自然な着け心地に気を配った凝ったデザインと言えるでしょう。



安心の1960年代キャリバー搭載

ムーブメントは超小型のレディース専用15
石キャリバーが搭載されておりますが、1940年代当時はショックプルーフ機能などがなく、トラブルが多いムーブメントでしたが、この個体には、スミス製の同じシリーズの1960年代の熟成されたキャリバーが搭載されておりますので、安心感を持って日常的な使用が可能となっています。

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2017年4月2日日曜日

スミス クロノグラフ腕時計


スミスのクロノグラフの歴史は古く
驚くことに1890年代から始まっています。
当時は、スイスのロンジン社がムーブメント、
文字盤、そして、ケースの殆どの
製作を担っており、
1920年代まで、その生産は続きました。

ふたつの世界大戦をはさみ時代は流れ、
再びスミス社のクロノグラフが世に姿を見せたのは
1970年代のこと。
そして、生産は再びスイスで行われました。
この時はロンジン社ではなく
バルジュー社で。


このスミス・クロノグラフはケースなどを含めすべて、スイスで生産された、当時のスーパー・クウォリティー・モデルです。他にもスミス社は1970年代に普及品のクロノグラフを販売していますが、品質、精度、耐久性などすべての面で、天と地ほどの差がありました。





この個体は、使用頻度が極めて少なくプッシュボタンの状態を見ても、コンディションの良さをうかがい知ることが出来ます。正面から見て、竜頭を挟んだ上部のプッシュボタンがスタート&ストップで、下部がリセット・ボタンです。写真のプッシュボタンは裏蓋側から撮影していますので、スタート&ストップ用のプッシュボタンです。




ムーブメントは17石のバルジュー社製クロノグラフ・キャリバー。美しく整備されたメカニズムからも、使用頻度が極めて少なかったことが分かります。
さすがにクロノグラフ・ムーブメントだけあり、その複雑さは見ごたえがあります。







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