2026年5月3日日曜日

英国スミス社製時計の専門店 ウォッチギャラリービッグベアー

スミス専任時計師の店主による
"スミスのブログ"

新入荷のスミス❼
「ブラック12オンリー文字盤の風格
~アストラルの超レアモデルが入荷!~


個体数の少ないブラック12オンリー

「ブラック12(トゥエルブ)オンリー」と呼ばれる個性に満ちた書体の12の数字が印象的なこのアストラルは、20年以上スミス専門店を続けてきた私どもであっても極めてレアなモデルであると申し上げられます。

アストラルには、12オンリーの腕時計はいくつか存在しますが、黒文字盤のこの時計は、特に希少性の高いモデルといえます。




洗練されたデザインに個性が光る

アストラルはスミスの中では、先を見据えた洗練されたデザインを基本的なデザインポリシーに掲げたモデルですが、特にこのモデルは個性的な12を中心としたアラビア数字とインデックスがスミスらしさを主張するとともに、空間を演出した極めて美しいデザインといえます。

そこには、アストラルらしいシャープなGP(ゴールドプレーテッド)ケース形状や、やはりGPの斬新な書体のアラビア数字やバーインデックスのシャープなデザインに加え、黒文字盤だけが持つ落ち着いた世界観が醸し出す独自の世界観があります。




12の数字一点に集約させた力強さ

スミス社の文字盤デザインは、落ち着いたトラディショナルな方向性のモデルが多い中、このモデルのような一見すると奇抜とも思えるデザインを採用したモデルがいくつか存在します。

しかし、スミス社が考えるデザインポリシーには、奇を衒ったような手法はなく、そこには明確な目的を持ったデザイン手法のみが息づいているのです。

このアストラルの「12オンリー」が意味するものは、他のアラビア数字を消し去り繊細なバーインデックスとした潔さが感じさせる「力強さ」であり、それは、正に英国らしい風格であるといえるでしょう。




手にした時に感じる存在感

このアストラルの外径はスミスの中では大き目な33.8mmですが、一般的な現代の時計としては、とても小さいといえるでしょう。

しかし、この時計を手にすると実際のサイズとは異なる存在感に気づくはずです。それは、この時計の特徴ともいえるすべてのアワーマークを黒文字盤の外周に寄せたことで、実際のサイズよりもよりも伸びやかで、力強さを感じさせるからでしょう。




状態の良さは裏蓋で分かる

このアストラル、ブラック12オンリーは、テーパー状のケース側面及び裏蓋のテーパー形状により当時流行したスリムラインケースであることがお分かりいただけるでしょう。

スリムラインケースとは、テーパー形状にすることで、腕に装着した際に見えるケース側面が薄く感じられ、実際の時計の厚みよりも薄い印象を与えることが出来るデザインテクニックです。

また、異例に美しさを保った裏蓋から、この時計の真のコンディションを知ることが出来ます。なぜなら、時計を机の上などに置く際には、文字盤を上にするため、裏蓋は机などに接触して傷つきやすい部品だからで、裏蓋にキズや汗による腐食が見られないことは、使用頻度が少なかったことの証であるといえるのです。



平面的にも見える長短針は、
実はエッジの効いた立体針!


このアストラルの純正竜頭の状態は
新品に迫るもの!



優れた英国製品の証、
「MADE IN ENGLAND」も健在!


17石ムーブメント中央部の出っ張りを
裏蓋のテーパーでクリア!





理想的手巻式キャリバー搭載の
スミスらしさ溢れるアストラルと暮らす

このアストラルは、英国でも簡単には探し出すことが出来ない希少モデルです。

その理由は、クウォーツやデジタル時計が普及しはじめた1960年代末期の「時計の価値観に変化が現れた時代」にリリースされたことが大きかったでしょう。

クウォーツやデジタルの正確無比な優れた精度には、どんなに優秀な機械式時計であっても太刀打ちできなかったのです。

しかし、このアストラルに搭載されていた17石ムーブメントは、手巻の機械式ムーブメントとしては完成の域に達した理想的なキャリバーであったといえます。
その上、その熟成されたデザインは、まさにスミスらしさに満ち溢れた英国の個性を色濃く感じ取ることができます。

つまり、本来、スミスにとって超ロングセラーだったセンターセコンド黒文字盤デラックスに続き、あらゆる面で完璧なこのアストラルは、ベストセラーになるべくして生まれてきたモデルだったのです。

当時の時代背景によりレアモデルとなった、この「ブラック12オンリーアストラル」を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?

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