2026年2月15日日曜日

 スミス専任時計師の店主による

「スミスのブログ」
  新入荷のスミス❶

 「魅惑の青焼針」
 正しく使い込まれ、育った個体が入荷!


青焼針の魅力

青焼針は、戦前の懐中時計に多く使われていた伝統的な技法で、工芸品ともいえる高度な技術により生まれた加工技術です。

光が当たると見事なブルーに輝く装飾的な魅力はいうに及ばず、実は耐腐食性も優れた性質をも兼ね備えていることで、超高級品であった戦前の懐中時計にも多く採用されてたことが頷けます。




青く輝く光を楽しむ

 

一見すると平に見える長短針は、立体的に湾曲しており、よく見ると光の当たる角度により針の光方にグラデーションが生じ、繊細で優雅な印象を与えているのがお分かりいただけるでしょう。

つまり、時刻を知るために時計を見た時々で、針の光り方は大きく変わり、光の向きをとらえて腕を微妙に動かすことで、針に輝くシャープなラインが針の湾曲に沿って移動する様子を惚れぼれしながら眺めることが出来るのです。

その光が走る様子は、横方向だけではなく縦方向にもお楽しみいただけるのです。





浮彫のアラビア数字の存在感

アナログ時計には不可欠なインデックス、このデラックスのインデックスは視認性の高いゴシック文字が採用されていますが、さらに、それらのアラビア数字は立体的でエッジの効いた浮彫デザインにより、その存在が強調されています。

そして、アラビア数字の表面にはダークな色合いの金メッキが施され、長年使用され渋く色づいた文字盤と共に、この個体独自の佇まいを生んでいます。

文字盤の経年による表情と腐食を最小限に保ってきた青焼針の奇跡的な美しさはこの個体でなければ味わうことの出来ない、唯一無二の世界観を作り上げていると申し上げても過言ではないでしょう。



クロームメッキにより守られてきた
ケースと竜頭

このデラックスのケースには、クロームプレーテッド、いわゆるクロームメッキが施されており、地金である真鍮を日常の使用による摩擦などから強靭に守り続けてきました。

表面のエッジ部分など、クロームプレーテッドの被膜が擦れている箇所も見られますが、大きな衝撃を受けたりすることななく、その表面は概ね美しい輝きを保っています。



ムーブメントの美しさから、 
その精度の確かさを知る

裏蓋を開けてムーブメントに目を向けると、そこには時計師だけが見ることの出来る神秘的な美しさのメカニズムが詰まっています。

直系わずか27mmほどの小さなムーブメントには時を正確に刻むためのメカニズムが、無駄なスペースの余地なく驚くべき精密さで収まっています。

そこには、飾られた美しさはなく、英国製品らしい機能美のみが存在しており、上の写真をご覧いただくと、その精度の確かさが伝わってくるのではないでしょうか。



70年の歳月が育てた佇まいと
新品当時の性能を手に入れる

この個体にしかない、長年大切に使い込まれてきた証といえる唯一無二の佇まい。

幾度もの整備を受け、正確に時を刻むスミス本来の性能を維持し続けて来たオリジナルオーナーに敬意を払い、その意思を受け継ぎ、さらなる歳月を刻むことで、さらなる奥深い味を重ねていただきたい。

ブルースチールの輝きと共に文字盤のエイジングにも魅力を感じられた方に愛していただきたい、「味わい深い1950年代のスミス デラックス」です。


もっとこの時計を知りたくなった方はこちらからどうぞ。