ラベル レディース の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル レディース の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2017年4月7日金曜日

スミス マーカサイト腕時計


スミスのレディース腕時計の中で
最も魅力的なモデルが
このマーカサイトと言えるのではないでしょうか

製造後70年ですので、
まだ、アンティークとは呼べないものの
1940年代当時、ヴィクトリア時代のデザインを
取り入れたモデルですので
充分にアンティークの佇まいを感じることが出来ます

マーカサイトとは?

マーカサイトはマルカジットとも呼ばれ、ヴィクトリア時代にダイヤモンドを模して、鉄鉱石を加工して造られた装飾用のマテリアルです。エッジの効いたカッティングにより光が当たるとダイヤモンドのような輝きを放ちます。今ではフェイクとしてではなくマーカサイト独自の魅力として珍重されています。


カーベックス加工された裏蓋

このケースは表面の装飾にとどまらず側面にも繊細な地紋を施し、あらゆる角度からの質感の高さに拘っています。
また、ケース裏蓋には、カーベックス加工が施されており、腕に付けた時の、自然な着け心地に気を配った凝ったデザインと言えるでしょう。



安心の1960年代キャリバー搭載

ムーブメントは超小型のレディース専用15
石キャリバーが搭載されておりますが、1940年代当時はショックプルーフ機能などがなく、トラブルが多いムーブメントでしたが、この個体には、スミス製の同じシリーズの1960年代の熟成されたキャリバーが搭載されておりますので、安心感を持って日常的な使用が可能となっています。

お問い合わせはこちら。

2017年3月23日木曜日

70歳のスミス婦人



70歳のスミス婦人が到着しました。

恐らく生まれは1947年頃。

しっかりと、毎日、使用されていたことを伺わせる、

全ての箇所にエイジングという証が刻み込まれ、

それでいて、奇跡的に、すべてのパートがオリジナル。



そのフェイスは美しいというよりは、可愛らしいという言葉が似合う。
1940年代の特徴で 文字盤には12の直下にSMITHSのロゴのみが入るとてもシンプルなデザイン。偶数のみのアラビア数字と楔形のアワーマークは立体的に浮彫されて、小さいながらもハイグレード・モデルであることを主張しています。



真鍮に金メッキが施されたカバーとステンレス・スチール製のベースから構成されたケースを開けると、紛れもなく英国チェルトナム工場で製造された精巧なムーブメントが現れる。しかも、それは通常の15石をチューニングした16石キャリバー。このモデルに対するスミスの意気込みを感じさせます。




そして、このレディース・ムーブメント、とにかく小さい。左の写真でお分かりいただける通り、同じく1940年代のスミスのメンズ・ウォッチ、1215のムーブメントと並べてみると、いかにそのサイズが小さいかをご理解いただけるでしょう。充分に精密なメンズと比べると各部品を小型化した上に隙間なく歯車が並べられている様子が分かる。まさに小宇宙!



このレディースの構造は、こんな感じ。上の方に半分ほど見えているのが、かぶせ箱状ケースの身の部分。ステンレス・スチール製で、この中に文字盤をサイドからボルト二本で固定したムーブメントがピタリと隙間なく収まる。そして四角い風防が付いた金メッキの蓋状ケースが被さる。文字盤の6時の下にはMADE IN ENGLANDとプリントされている。


ムーブメントの分解掃除をするために振り子を外してみると、内部の美しさに驚かされる。ケースや文字盤のエイジングとは裏腹に極めて美しく、また、オイルの固着なども一切ない!恐らく近年まで使用し続けられていた個体なのではなかろうか。とても70歳の時計とは思えない状態だ!


オーバーホールを終えて、電子測定器で計測してみると、平置きで+11秒という、驚異的な結果が。この数値は恐らく新品出荷時以上と言えるでしょう。ムーブメントのパーツはもちろん、ケース、レンズ、竜頭そして、ベルトまでもが恐らくオリジナルと思われる、奇跡的なコンディション。
ケース幅:15mm。



使い込まれて、だいぶ草臥れてはいるが、まだまだ使用可能なオリジナルと思われるベルト。こちらも、金具周りの緑青を除去して、革専用のクリーナーでリフレッシュしてあります。



SOLD


人が生まれ育って行くのと同じように、

このスミス婦人も、

愛され、手入れをされて、

今の趣と佇まいを培ってきた。

ヴィンテージ・ウォッチを手にすること。

それは、あの時代を手に入れると同時に、

時の流れをも感じられること。

そして、新たなヒストリーが始まります。

Watch Gallery Big Bear