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2025年3月16日日曜日

スミス専任時計師のウォッチギャラリービッグベアー
店主大熊 康夫のブログ

デザインで選ぶ②

 「初期物ならではの佇まい」
 1957年製青焼針の金無垢デラックス


初期物への設計者の思い

ロングセラー製品の初期物に、優れたデザインが多くみられるのは時計に限ったことでないといえるでしょう。

例えば英国好きならきっとご存知の1959年にデビューした小型車のミニ。最終的には2000年まで正規輸入を続けていたミニの初期物が、最も美しいといえるのは誰もが認めることでしょう。

その理由はとても明確で、設計者であるアレック・イシゴニスの設計理念やデザインがダイレクトに生かされていたからに他ならないのです。

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スミス社が築き上げてきた正解がこの初期物にある

中期以降のモデルよりもやや内側にアラビア数字が並ぶことで、ゆとりある優雅な佇まいを感じさせるアイボリー文字盤、奥深い輝きが魅惑的な青焼針、荘厳かつ流麗なデニソンケース、そして、15石ムーブメントの秘められた技術力。

これらのデザイン・エレメントは、1851年創業以来積み重ねて来たスミス社における時計造りの伝統の集積であるといえます。

このスミス社が築き上げて来た完成されたデザインが、1957年~1962年頃まで製造された9金無垢ケース青焼針のデラックスのなかでも、初期モデルのみに与えられています。

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時計造りの伝統を重んじた文字盤のデザイン

味のあるパウダー塗装と、切削加工で一段下げられたスモセコ文字盤は、精細な文字盤製作の技術力を感じさせ、誇らしく施された王冠つきのロゴはスミスの長いヒストリーを物語り、光の当たり方でブルーに輝く青焼針には戦前からの伝統そのものでしょう。

どこに目を向けても、個々の造形に抜かりはなく、潔く、繊細で、美しい。この文字盤には、優れた英国製品だけが持つことできる間違いのないデザインがあります。

それらは正に、時計造りの伝統であり、英国の伝統といってよいでしょう。

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スミスがこの初期物に与えたのは伝統と二面性を持つ佇まい

この時計には、前述しましたようにスミスの伝統的なデザイン手法が注ぎ込まれていますが、もう一方では、異なった表情を見せる二面性をそれらの佇まいに感じることができます。

光を受けるとメタリックブルーに輝く青焼針は、普段はダークなブラックに変化し、それに伴いアラビア数字も美しく輝く金色から、シックなブラックへと表情を変えます。

さらに、デニソン社製の9金無垢ケースは、正面からはシンプルでスマートな印象ですが、サイドから眺めると実に流麗でボリューム感のある佇まいに感じられ、その時々やシチュエーションで、全く異なった佇まいを魅せる奥深さがあります。

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充実の付属品が揃った貴重なセットでお届け

初期物といえる1957年製造のこのデラックスには、ベルト及びレンズは新品が装着されているものの、他は外観上すべてが、スミス純正のボックス、保証書、外箱などが付属いたします。

ムーブメントは、もちろんスミス純正ですが、欠陥部品のボルトスプリングを始めとした消耗部品は、対策部品および新品部品に交換させていただき、スミス専任の時計師によりオーバーホールを行っております。

この1957年製、青焼針の9金無垢デラックスで、初期物ならではの佇まいをご堪能ください。

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チラネジ付きのデラックスムーブメントは、ビッグベアーの
専門店ならではの技術で新品当時の精度に仕上がっています



デニソン社製9金無垢ケースの裏蓋には、
BRが社員へ贈った際の刻印が美しく刻まれています
こんな刻印もヴィンテージウォッチにとって、
とても重要なヒストリカルなエレメントといえます

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2025年1月12日日曜日

スミス専任時計師のウォッチギャラリービッグベアー
店主大熊 康夫のブログ

デザインで選ぶ①

 「1960年代の英国エレガンス」
 繊細なシルキーダイアルの
 アストラル2本が入荷!



絹目調文字盤のアストラル2種を比較


スミスの中でも特に珍しいシルキーダイアル (絹目調文字盤)

今回入荷した1960年代のスミス・アストラルのシルキーダイアル・モデルは、地紋のある文字盤の中でも特に繊細なマチエールをもったモデルです。

生産数が少なく市場に出てくることの少ないシルキーダイアルのモデルは、この2種類が知られていますが、レアモデルであるがために、ここまで状態の良い個体が同時に入荷するのは異例のことといえるでしょう。





まずは、左のゴールドプレーテッドのシルキーダイアル・アストラルから

一瞥しただけで、目に飛び込んでくる極めて個性的な書体の12と6、そして、3時と9時の位置にあるインデックスが浮彫され、それだけでも独特な雰囲気を放っていますが、よく見ると文字盤には水平および垂直の絹目のラインが走っており絹目調のテクスチャーを思わせます。




ペーパーボックスながら、スミスらしいレッドにゴールドのロゴが美しく施されたオリジナル・ボックス付のミント&ボックスコンディションです。

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目を凝らさなければわからない奥ゆかしさが魅力

一見、フラットな文字盤に思われるかもしれませんが、画像を拡大していただくと、その味わい深いシルキーな地紋をはっきりとご覧いただけます。

また、実物を手に取れば、肉眼で繊細な絹目の文字盤を味わうことができ、少しでも時計をかたむけると、幾通りもの文字盤の表情を楽しめます。

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バランスの取れたデザインが、このアストラルの魅力

浮彫の数字とインデックス以外は、SMITHS ASTRALのロゴやMADE IN ENGLANDの文字を含めたすべてのインデックスが極めて繊細なブラック・ペイントで仕上げられており、絶妙にバランスされたデザインであることがわかります。

ゴールドプレーテッドのケース本体は、シンプルながらエッジの効いた造形で文字盤とのみごとなマッチングがなされており、優れた英国製品らしい奥ゆかしさと品の良さを感じられるモデルに仕上がっています。

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次に、9金無垢ケースのシルキーダイアル・アストラルを…

水平と垂直とのラインを45°傾けたクロスラインが、シルバーの文字盤に刻まれ、艶やかな印象を与え、極めて繊細なゴールドのバーインデックスがエレガントな装いを演出しています。

さらには、シンプルながらシャープなエッジの効いた9金無垢ケースのデザインが文字盤の美しさを引き立てて、唯一無二な存在に仕立てています。



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単なる繊細なラインの羅列ではない

まるでシルク生地を思わせるような直角に交差したラインの集合体からなるシルキーダイアルは、均等に並んだ無機的なデザインではなく間隔や太さが異なることで奥深いリズミカルな模様を織りなしています。

短なる繊細なラインの羅列だけでは、ここまで上品かつ奥ゆかしさに溢れた、まさに英国的なデザインとはならなかったでしょう。

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1960年代の英国エレガンスを味わっていただきたい

スミス・アストラルの中でも他とは次元の異なる美しさを文字盤に秘めたシルキーダイアル。

そんなシルキーダイアルのアストラルは、他のスミスを形容することが難しいエレガンスという言葉にふさわしい優雅な時計です。




このアストラルにはスミスの純正レザーバウンドボックスが付属しています。

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◆

いかがだったでしょうか、スミス社は、ケース材質のみならず、文字盤やケースのデザインでゴールドプレーテッド・ケースと9金無垢ケースのシルキーダイアル・アストラルの2種類を明確に区別していました。

生産から約60年後の今、好みや用途で選択できることは極めて贅沢なことといえるでしょう。シルキーダイアルのアストラルを手にして、1960年代の「British elegance」を味わっていただきたいものです。

■1960年代スミスアストラル シルキー文字盤ゴールドプレーテッド手巻腕時計の商品ページは、こちらから

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