2025年2月8日土曜日

スミス専任時計師のウォッチギャラリービッグベアー
店主大熊 康夫のブログ

デッドストックの誘惑①

 「英国よりデッドストック2本が入荷!」
 新品未使用フルオリジナルのアストラル2本


どちらも、完璧なコンディション!


1970年代に閉店した
英国の時計店の倉庫で眠っていた未使用品!

近年では、際わめて少なくなったスミスのデッドストックですが、今回入荷のアストラル2本は1970年代に閉店した時計店の倉庫から発掘されたタイムスリップ・コンディションのフルオリジナル品です。

右はスタンダード・アストラルのレアモデル、そして、左はナショナルシリーズのセンターセコンドモデルで、どちらも展示品であったようで、ボックスや保証書は付属しませんが、レンズやベルトに至るまで新品未使用の心そそられる個体です。


どこへ目を向けても、新品の美しさのディテールをご堪能下さい



当時のスミス取り扱い時計店でしか味わうことのできなかった感動を、いま味わうことができる奇跡的なチャンスといえるでしょう。

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個性的なアラビア数字とシンプルなインデックス、そして文字盤と長短針に施されたルミナス(蓄光塗料)にヴィンテージウォッチらしさを感じさせる文字盤。

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1960年代後期に装着されていた斜め掛けのベルト通しやハンドメイドのレザーワークに、英国スミス社製らしい極めて味わい深い佇まいを感じさせます。

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スクリューバックに頼らないパッキン内蔵の剛性の高いスナップオン式SS製裏蓋はスミスらしい質実剛健なアイデアであるといえます。防水ケースならではのパッキン内蔵の大き目な竜頭もこの時計のチャームポイント。

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やや、エイジングが見られるものの、独特な形状の当時モノ尾錠金具と上質な本革を使ったソリッドな作りが現代のベルトとは異なる魅力に溢れています。

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シンプルなデザインセンスが際立つアストラル・ナショナル17には、繊細という言葉がふさわしく、細部にまで拘りぬいた美学が宿っています。

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大きく湾曲したパール調の文字盤には、写真ではわかりにくいですが極めて細い放射状のラインが施され、光の当たり方で扇型の明暗が現れます。


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1960年代後期に装着されていた斜め掛けのベルト通しやハンドメイドのレザーワークに、英国スミス社製らしい極めて味わい深い佇まいを感じさせます。

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テーパー状の裏蓋は当時の流行であったスリムラインのデザインで、腕に装着した際に、ケースが薄く見えるデザイン・テクニックといえます。また、当時の価格が保護シールに描かれているのも興味深いところ。

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やや、エイジングが見られるものの、独特な形状の当時モノ金具と上質な本革を使ったソリッドな作りが現代のベルトとは異なる魅力に溢れています。

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■右の時計:1960年代英国スミス社製アストラル金メッキ15石手巻腕時計
品番:3659B
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■左の時計:1960年代英国スミス社製アストラルNational 17金メッキ17石手巻腕時計
品番:3658B
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2025年1月12日日曜日

スミス専任時計師のウォッチギャラリービッグベアー
店主大熊 康夫のブログ

デザインで選ぶ①

 「1960年代の英国エレガンス」
 繊細なシルキーダイアル
 アストラル2本が入荷!



絹目調文字盤のアストラル2種を比較


スミスの中でも特に珍しいシルキーダイアル (絹目調文字盤)

今回入荷した1960年代のスミス・アストラルのシルキーダイアル・モデルは、地紋のある文字盤の中でも特に繊細なマチエールをもったモデルです。

生産数が少なく市場に出てくることの少ないシルキーダイアルのモデルは、この2種類が知られていますが、レアモデルであるがために、ここまで状態の良い個体が同時に入荷するのは異例のことといえるでしょう。





まずは、左のゴールドプレーテッドのシルキーダイアル・アストラルから

一瞥しただけで、目に飛び込んでくる極めて個性的な書体の12と6、そして、3時と9時の位置にあるインデックスが浮彫され、それだけでも独特な雰囲気を放っていますが、よく見ると文字盤には水平および垂直の絹目のラインが走っており絹目調のテクスチャーを思わせます




ペーパーボックスながら、スミスらしいレッドにゴールドのロゴが美しく施されたオリジナル・ボックス付のミント&ボックスコンディションです。

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目を凝らさなければわからない奥ゆかしさが魅力

一見、フラットな文字盤に思われるかもしれませんが、画像を拡大していただくと、その味わい深いシルキーな地紋をはっきりとご覧いただけます。

また、実物を手に取れば、肉眼で繊細な絹目の文字盤を味わうことができ、少しでも時計をかたむけると、幾通りもの文字盤の表情を楽しめます。

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バランスの取れたデザインが、このアストラルの魅力

浮彫の数字とインデックス以外は、SMITHS ASTRALのロゴやMADE IN ENGLANDの文字を含めたすべてのインデックスが極めて繊細なブラック・ペイントで仕上げられており、絶妙にバランスされたデザインであることがわかります。

ゴールドプレーテッドのケース本体は、シンプルながらエッジの効いた造形で文字盤とのみごとなマッチングがなされており、優れた英国製品らしい奥ゆかしさと品の良さを感じられるモデルに仕上がっています。

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次に、9金無垢ケースのシルキーダイアル・アストラルを…

水平と垂直とのラインを45°傾けたクロスラインが、シルバーの文字盤に刻まれ、艶やかな印象を与え、極めて繊細なゴールドのバーインデックスがエレガントな装いを演出しています。

さらには、シンプルながらシャープなエッジの効いた9金無垢ケースのデザインが文字盤の美しさを引き立てて、唯一無二な存在に仕立てています。



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単なる繊細なラインの羅列ではない

まるでシルク生地を思わせるような直角に交差したラインの集合体からなるシルキーダイアルは、均等に並んだ無機的なデザインではなく間隔や太さが異なることで奥深いリズミカルな模様を織りなしています。

短なる繊細なラインの羅列だけでは、ここまで上品かつ奥ゆかしさに溢れた、まさに英国的なデザインとはならなかったでしょう。

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1960年代の英国エレガンスを味わっていただきたい

スミス・アストラルの中でも他とは次元の異なる美しさを文字盤に秘めたシルキーダイアル。

そんなシルキーダイアルのアストラルは、他のスミスを形容することが難しいエレガンスという言葉にふさわしい優雅な時計です。




このアストラルにはスミスの純正レザーバウンドボックスが付属しています。

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いかがだったでしょうか、スミス社は、ケース材質のみならず、文字盤やケースのデザインでゴールドプレーテッド・ケースと9金無垢ケースのシルキーダイアル・アストラルの2種類を明確に区別していました。

生産から約60年後の今、好みや用途で選択できることは極めて贅沢なことといえるでしょう。シルキーダイアルのアストラルを手にして、1960年代の「British elegance」を味わっていただきたいものです。

■1960年代スミスアストラル シルキー文字盤ゴールドプレーテッド手巻腕時計の商品ページは、こちらから

■1963年スミスアストラル シルキー文字盤9金無垢 手巻腕時計の商品ページは、こちらから




2024年12月30日月曜日

 スミス専任時計師の

ウォッチギャラリー・ビッグベアー店主

大熊 康夫のブログ

佇まいで選ぶ③

「時が仕立てた唯一無二の佇まい」
この外観に秘められた完璧なムーブメントが魅力



ここまで使い込むのは至難の業

ヴィンテージウォッチといえども、ここまでエイジングされるのは、たやすいことではありません。

しかも、このデラックスには、酷使されたり放置された時計には現れない「正しく使い込まれてきた道具としての美しさ」が宿っています。

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長年使い込まれてこれたのは、正しい整備を重ねて来た証

機械式の時計は、オーバーホールという定期的な整備が不可欠。

ゴミの侵入や、オイルの乾燥などは、数年間使用したヴィンテージウォッチには
当然起こりうることです。

つまり、この時計を前オーナーが長年使い込むことができたのは、それらのトラブルを払拭する正しい整備が施されて来たことの証と言えるのです。

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使用頻度に合わせ、2~5年に一度のオーバーホールが必要

オーバーホールとは分解掃除ともいい、文字通りムーブメントを分解しパーツを洗浄、そして、オイルやグリスを注油しながら組立て本来の性能を取り戻す作業。

部品の摩耗や金属疲労などがなければ、竜頭とケースの隙間から侵入したゴミや、硬化したり汚れた油脂類を取り除き、フレッシュなオイルとグリスを注油することで、ムーブメントの健康状態が復活します。

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長年使われて来たムーブメントは、部品交換が必須
〜ヴィンテージウォッチであるスミスに対してビッグベアーが行うこと〜

英国からビッグベアーへ届くスミスは、デッドストックなどを除くと、当時、頻繁に使用されていたか、長年、机の引出しなどで眠っていたものばかり。

そのため、消耗品と呼ばれているスプリング類や金属疲労により本来の性能を発揮できなくなっている部品の交換が余儀なくされます。

スミスは当時、正規輸入されていなかったため国内で新品の純正部品調達は、ほぼ不可能です。ビッグベアーでは、英国の閉店した時計店などから、純正部品を集め、また、日本の時計部品メーカーとの共同開発で、スミスの欠陥部品などを独自に生産して、さらにスミスの部品と互換性のあるスイスやドイツ製の部品を使用して完璧な修理を可能にしています。

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この1950年代デラックスには、1960年代の進化したムーブメントが搭載

このデラックスの約70年間という長いヒストリーの中で、何らかの理由で1960年代のデラックス用のショックプルーフ機能が備わった優れたムーブメントが搭載され、万一の落下などの際にもその効果を発揮してくれます。

つまり、このことは「ケース形状など独自の魅力」を持ち、「長年使い込まれたクールな佇まい」の初期型デラックスを、「1960年代の高性能かつ安心な後期モデル同様に」思い存分楽しむことが出来ることを意味しているのです。

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2024年10月18日金曜日

  スミス専任時計師の

ウォッチギャラリー・ビッグベアー店主

大熊 康夫のブログ

佇まいで選ぶ②

「レッドアローが輝くヴィンテージの味」
デュオトーン文字盤の中でも17石ならではのデラックス




程良いエイジングが魅力のデラックス

新品の時計と異なり、同じモデルであっても個体ごとに違った魅力があるのが、ヴィンテージ・ウォッチの良いところ。

この17石センターセコンドのデュオトーン文字盤デラックスには、まさに、この時計にしかない魅力があります。

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渋いデュオトーン文字盤に鮮やかに輝くレッドアロー秒針

長い歴史のあるスミスの腕時計には、英国ならではのデザインの良さが備わっています。

そのひとつに数えられるのが、このデラックスのチャームポイントといえるレッドアローの秒針です。

普段は眠っているようなダークレッドのレッドアローですが、ひとたび強い光を受けると、まるでルビーのように透明感のある美しい赤に輝きます。

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光の当たり方で微かなピンクに頬を染める文字盤

デュオトーン文字盤のセンター部分のマットな盤面は、個体によって微かなピンクに見えるときがあります。

実はこの部分は、艶消しの白でペイントされていますが、経年により色が変化して写真のようなピンクに見える瞬間が訪れることがあり、レッドアローの鮮やかな赤と調和して、見事なハーモニーを演じてくれるのです。

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防水機能が付くケースは、エベレスト・ウォッチの証

このデラックスの大きな魅力のひとつとして、防水機能があります。

スミスの時計には、ほとんどの場合、防水機能はついておらず、防水ケース仕様のデラックスは、全体の約一割といわれています。

現代のレベルにおいては、生活防水程度ではありますが、万一の時には大きな力となることでしょう。

エベレスト初登頂を達成した際も、ヒラリー卿の腕には、この防水ケースのデラックスがありました。

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新品同様のムーブメントは、防水ケースの恩恵

防水ケース仕様の、このデラックスの裏蓋を専用工具で開けると、そこには新品同様のムーブメントが姿を表します。

ゴムのパッキンが付属するスクリュー式裏蓋の恩恵は、こんなところにも見ることができます。

とても約70年前に製造されたムーブメントとは思えない極めて美しいメカニズムは、その精度も当時のままを保っています。

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新品時の美しさを保ったムーブメントに専門店の技術が加わる

新品当時の美しさを保ったムーブメントといえども、長年、時を知るための道具として使われて来たメカニズムであることは、他のスミスと変わりません。

専門店ならではのノウハウと適切な補修部品を使用して、たとえば消耗したスプリングや、スミスの欠陥部品といわれているボルトスプリングなどを新品部品や対策部品に交換し、オーバーホールを行います。

対策部品のほか、現代の高性能部品や、ハイグレード・オイルなどで、当時以上の性能と耐久性を与えられ、新しいオーナーの元へと届けられます。

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スクリュー式裏蓋の内側にはさり気ない装飾が

質実剛健といわれているスミスのコンポーネントは、必要以上の装飾を嫌い、そのコストを強度や優れた整備性に費やしています。

しかし、この防水ケースの裏蓋にはエンジンターンド加工が施されており、グレード感を演出しています。

ただ、この演出も装飾のための加工ではなく、滑らかな表面を作り出すための機能美であると言えるでしょう。

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2024年9月6日金曜日

 スミス専任時計師の

ウォッチギャラリー・ビッグベアー店主

大熊 康夫のブログ

コンディションで選ぶ②

「完璧なラインダイアル・デラックス」
真珠のような透明感と、木目のような造形の文字盤



1960年代の英国における金時計の価値観とは

当時の英国では、金時計は人生最大の贈り物として扱われ、そのほとんどは長年勤めた会社を退職する際の記念の品として、最大級の名誉を伴う時計だったのです。

それゆえ、受け取った人は大切に使う、もしくは、ほとんど使用することなくオリジナルボックスに保管していることが常でした。まるで黄金を手に入れたかのように。

そのため、スミスは金時計の製造に熱い思いをよせ、金時計のケースデザインのみならず文字盤や針、そして、ムーブメントや竜頭に至るまで英国の伝統に従った気品と、細部に至るまで上質であることに拘った製品づくりに徹していました。

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裏蓋の誇らしい刻印がこの金時計の価値を高める

このデラックスは、英国の国鉄にあたるBR(ブリティッシュ・レイルウェイズ)が44年間勤務した社員の退職時に贈った個体です。

裏蓋には、そのことを示す文字が極めて美しく刻まれており、この金時計のヒストリーとともにヴィンテージアイテムとしての価値を高めています。

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スミスの純正オプションであるブレスレットが付属

このデラックスには、純正のベルトは付属しておりませんが、スミスが純正オプション品として採用していたメーカーのひとつである、エクスキャリバー社製のブレスレットが付属いたします。

ほぼ未使用に近い極めて美しい状態を保ったこのブレスレットは、本体の美しさとも完璧な調和がとれており、1960年代当時のトレンドを文字通り肌で感じられることでしょう。

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エクスキャリバー社製ブレスレットは、 "Made in England"

このデラックスに付属するブレスレットは、英国のエクスキャリバー社製の製品でステンレス・スチールの構造体に、金メッキのカバーが付くタイプです。

このMODEL"50"の独特なデザインは、スミス社が1960年代に多く採用しており、当時の雰囲気を味わうには最適な付属品といえます。
※サイズは腕回り約185mmで、±15mmでも使用可能。

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季節やスタイルに合わせた使い方ができる二刀流

このデラックスにはリザード型押し本革ベルトと、写真のブレスレットの2種類のストラップが付属いたします。

夏場の汗をかきやすい時期にはブレスレットを、秋冬には革ベルトを使用されるのもありですが、ファッションスタイルや気分に合わせて使い分けても、楽しいものです。

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完璧なコンディションで個性を味わいつくす

9金無垢ケースの滑らかな質感、パールのような透明感と木目のようなダイアルデザインが唯一無二の世界観を演出し、楔形のインデックスと金針が道具としての機能美を主張します。

これらのスミスならではの個性は、完璧なコンディションであるが故に、そのすべてを1960年代当時のままに味わいつくすことが出来るのです。

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ほぼ新品状態の竜頭はスミス本来の巻心地を我がものに

竜頭と革ベルトは消耗品とされていますが、このデラックスの竜頭は、新品当時に装着されていたスミスの純正品であり、そのコンディションの素晴らしさから、見た目の美しさとともに当時の巻心地をも体感することが出来ます。

薄型で、繊細なデザインはこのデラックスのデザインにとけ込み、抜き差しのしやすさや巻上などの使い心地も一級品です。

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スミス純正ボックスに収まっていたことの意味

このデラックスには、ほとんど使用感のないスミス純正ボックスが付属しており、それゆえに約60年の間、ここまでの美しい状態を保ち続けてこれたといえるでしょう。

そして、今後、新たなオーナーが使用されるたびに、蓋を開けた時に現れる金箔で仕上げられたSMITHSの美しいロゴと、生まれた時の姿に限りなく近い美しさに目を奪われることでしょう。

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時計という時を知るための道具にとって最も大切なこと

現代において、時を知るためにはスマホがあれば充分で、時計は手首のアクセサリーなどと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、ビッグベアーでは、60年以上が経過したヴィンテージウォッチであっても、発売当時の性能を保持していなければならないと考えており、実用的な道具としての機能を甦らせたうえで、3年間の動作保証とともに販売致しております。

そして、何より質実剛健であることを最も大切にしていたスミス社のポリシーは、過度な装飾を捨て去り、精度の高さと整備性の良さを第一に設計されたムーブメントを生み出し、そこには機能美のみが輝きを放っています。

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この至極の逸品はあなたの日常を変えてくれるでしょう

この1965年に製造されたスミスデラックスを、生活の中に取り入れるということは、単にお気に入りのヴィンテージウォッチを使い始めるというだけのことではないと、私どもは考えています。

それは、1965年製の手巻機械式時計を使うという非日常を楽しむことだけにとどまることはなく、英国の1965年という時代を手に入れるに等しい体験であると感じています。

なぜなら、英国の1960年代という時代に大きな評価を得た、イングランド最大の時計メーカーであるスミス社が、様々な英国の魅力を注ぎ込んで製造したのがこのデラックスだからなのです。

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2024年7月10日水曜日

 スミス専任時計師の

ウォッチギャラリー・ビッグベアー店主

大熊 康夫のブログ

佇まいで選ぶ①

「ベンソンならではの佇まい」
1950年代J.W.ベンソン16石手巻腕時計




金属は長い歳月によりあるべき姿へ変化してゆく

1950年代の時計を造り上げている素材には、真鍮やクロームに金や鉄、そして、アルミニュウムなど様々な金属が使われています。

それらは、年を重ねるごとに表情を変えてゆきますが、鉄が錆びてゆくように実は酸化などにより金属本来のあるべき姿へ戻りつつあるともいえるでしょう。

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スミス社が全てを作ったベンソンの腕時計

すでにお気づきのことと思いますが、この時計はスミス社製でありながら他のスミスのモデルとは明らかに異なったデザインを身にまとっています。

さらに、1950年代に英国の老舗ジュエラーであるJ.W.ベンソン社がスミスにその生産のすべてを依頼した腕時計の中でも、このベンソンは特に個体数の少ないレア・モデルです。

しかしながら、スミスは他社の製品を製作する際にも、少なからずスミスらしいエッセンスを必ず加えており、我々スミス好きの心をくすぐるのです。

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極めて魅力的なベンソンのロゴはムーブメントにも

定評のあるスミス社製1215ムーブメントに、大きなルビーをひとつセンターに加えることで16石とした、このベンソンのムーブメントは耐久性をさらに向上させています。

また、ムーブメントにはJ.W.Benson Londonという極めて魅力的なロゴが刻印されており、ワンランク上の「1216」ムーブメントであることを誇示しています。
※1215の12は外径を、15は石の数を示しています。

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ここから始まるヴィンテージ・ライフの真髄

すでにヴィンテージの世界へ足を踏み入れていらっしゃる方も、また、このベンソンがきっかけでヴィンテージの素晴らしさを知った方にも、このベンソンは間違いなく、あなたの良き相棒となることでしょう。

この時計は純粋なスミス社製のプロダクトですが、J.W.Benson Londonというロゴが文字盤にプリントされているだけで、スミスとはまったく異なった世界観へとあなたをいざなうことでしょう。

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ベンソンならではの佇まいをお楽しみいただけます

デュオトーンの文字盤や三針は、紛れもなくスミスデラックスのそれですが、ベンソンとして生を受け70年近くを生きて来たこの時計にはベンソンでしか味わうことの出来ない佇まいがあります。

ここまで使い込まれた時計でも、ビッグベアーの徹底的なメンテナンスを受け新たな70年を生きてゆける個体に仕上がっています。

この佇まいを気に入っていただいた方に安心してお楽しみいただきたい。

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