2019年5月13日月曜日

昨日、工場から出荷されたようなデラックス



その佇まいには理由がある

56年前に生まれたヴィンテージウォッチが生まれた時の状態を保っていられるには、理由がふたつある。ひとつは使用キズが付いたケースを磨き上げ、文字盤はリダンされ、メカニズムは新品パーツで完璧な状態にリビルトされたから。そして、もうひとつは、製造後、ほとんど使用されていなかったから。このデラックスは、後者にあたる奇跡ともいえる驚愕の個体であるといえます。

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■どこに目を向けても美しいのひとこと
光の当たり方で様々な表情を変えるこのデュオトーン文字盤のデラックスは経年変化により内側のマット・ホワイト部分には特に色焼けなどのエイジングが発生しやすいのですが、この個体にはほとんどヤレは見られません。



■正面から光が当たると周囲が明るく
文字盤に対して、正面からの光を当てると周囲のメタリック・シルバー色の部分が反射率が高く内側のマット・ホワイトの部分が光を吸収するために、周囲が明るいデュオトーンとなります。同時にロゴの美しさも際立ちます。




■マット・ホワイトのスモセコ文字盤
6時の位置にあるスモール・セコンド文字盤もマット・ホワイトの塗装が施されており、盤面内側と同様の落ち着いた均一な表情を見せます。長短針と共に秒針の金色の美しさが際立ちます。




■美しい状態を保った純正の保証書
このデラックスには、極めて良い状態を保ったオリジナルボックス、外箱、そして、純正の保証書が付属しています。もちろんすべてのパーツはオリジナルです。ただ、ベルトは純正品の一部が欠損しています。そのため当時モノのデッドストックを装着しています。


■ホールマークで1963年製造が分かります
9金無垢ケースの裏蓋を開けるると、その内側にホールマークが現れます。ホールマークには様々な役割があり、それらを解読することで、このデラックスがBWC社製の9金無垢ケースであることや1963年に製造されたことが分かります。ホールマークはヴィンテージ、アンティーク製品には欠かせない刻印と言えるでしょう。


■裏蓋には美しい刻印が刻まれています
スミス社製の金、銀無垢時計の多くにはプレゼンテーション・ウォッチとして使われた証であるイングレービングが施されていることが多く、このデラックスも例外ではありません。刻印には1965年とありますが、この時計が製造されたのは1963年です。


■ほぼ未使用であることを物語る内部
裏蓋を開けてムーブメントを見ると異例に美しい状態であることが分かります。過去に一度もオーバーホールすら行われていなかったことが推測される状態です。入荷時の整備により完璧な状態であることが明らかになっています。



■美しいライニングの金箔押しロゴ
オリジナルのボックスの蓋を開けると内部のライニングに金箔押しにより施された美しいスミスのロゴが現れます。使用時に蓋を開ける度に見ることの出来るこの美しい眺めはオーナーだけの特権と言えるでしょう。




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2019年5月5日日曜日

21石のスミス社製腕時計


21石にチューニングされた稀少モデル

1960年代後期に、エンパイアなどの普及モデルとして生産されていたムーブメントをチューニングして21石のハイグレード・モデルとして生まれ変わらせたのが、この21シリーズの腕時計です。金メッキが施されたケースなども高品質な素材とコストのかかった加工により21石にふさわしい外観に仕上がっています。

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■気品あるデザインが魅力
アストラルなどに見られたパール調の盤面に立体的なインデックスがハイグレード・モデルとしての品格を、コストのかかったケース素材や加工が高品位な外観を主張しています。





■バランスの取れた飽きの来ないデザイン
21石のハイグレード・ムーブメントに恥じないバランスの取れたデザインは、シンプルでありながら奥深い趣を感じさせます。






■赤い書体がハイクウォリティーを主張
パール調の文字盤には、特にモデル名の記載はありませんが21 JEWELSの赤い文字がこの腕時計が高品質であることをしっかりと主張しています。






■スミスらしい秒針のレッドアロー
秒針の先端には、スミスならではの赤い三角形のレッドアローが美しいアクセントとして施されています。また、良く見るとインデックスには文字盤の周囲の湾曲に合わせた立体的なデザインが施されていることが分かります。細かいところですが細部にまで気を配ったデザイナーのセンスを感じさせるところです。



裏蓋のは表面加工が施されています
ステンレス・スチール製の裏蓋には、繊細なヘアライン加工が施されており上質な印象を与えています。また、ラグの裏側には表面には見られない立体的な凝った造形があり、このモデルへのこだわりを感じさせます。




■状態の良いオリジナルの竜頭
極めて状態の良いオリジナルの竜頭からはこのアイテムがほとんど使用されていなかったことをうかがい知ることが出来ます。また、竜頭の取り付け部分には、ラグの固定部分と同様のデザインの丁寧な仕上がりのキャスティングが、このモデルの魅力を引き立てています。



■オリジナルの美しい形状のベルト
このアイテムにはオリジナルのベルトが付属し、使用感はほとんどありません。恐らく、販売されたものの、オリジナル・オーナーは一度も腕に装着することなく、保管していたのではないかと思われます。





■オリジナルの保証書
オリジナルの保証書には1967年12月12日に販売されたことが記載されています。また、販売店の印が捺されています。ご購入いただく方は、52年後にスミスの新品当時の動作を味わっていただけることになるでしょう。




■21石ムーブメント
プレス成型の部品を組み合わせた精巧なムーブメントにルビーを21石投入して、耐久性を手に入れたハイクウォリティー・キャリバーを搭載。さらに、ショックプルーフ機能も併せ持っています。





オリジナルボックスが付属
デラックスやアストラルのメッキケース・モデルに使用されていたものと同じタイプの、オリジナル、ペーパー・ボックスが付属いたします。







■コンディションも良好
紙製のボックスのため、エッジ部分や表面にエイジングが見られますが、半世紀を経過した製品とはとても思えない素晴らしい状態を保っています。






■側面にもエイジングが
正面、右側面にもペーパーボックス特有のエイジングが見られますが目立つ汚れや破れなどは見られません。







■閉まり具合も良好
正面、左側も同様に良い状態を保っています。また、蓋の閉まり具合もタイトで、全体の構造はしっかりとしています。







■蝶番部分には表面の捲れが見られます
蝶番部分のコーナー付近には表面の剥がれが見られる部分があります。ご希望であれば補修も可能ですが、オリジナルの状態を重視して、手を加えておりません。






■ボックス外側の金箔押しロゴ
ボックス表面の金箔はとても良い状態を保っています。よく見ると表面は細かい地紋のエンボス加工が施されていることが分かります。






■蓋内側のライニングのロゴ
ボックスの蓋を開けると内側に美しいライニングが貼られています。そして、中央にはSMITHSのロゴが、やはり箔押しで施されており、色あせることのない1960年代の上質さを味わうことが可能です。




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2019年4月17日水曜日

1215とデラックスとの過渡期のデザインが魅力


個性と佇まいと

1950年代の初頭にリリースされたこのデラックスは1215(トゥウェルブ・フィフティーン)のデザイン要素をベースに、デラックスの持ち味である伝統的な装飾を加えた、極めて個性的なモデルです。さらに、その佇まいの美しさは、長年、実用の道具として正しく使用されてきたことにより生まれるナチュラルなエイジングが積み重なった結果と言えるでしょう。そこには、ヴィンテージ・ウォッチならではの深い味わいがあります。

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■味のある個性的なデザイン
ホーンラグと呼ばれる角型の独特なラグ形状。アラビア数字とドットのインデックスが並ぶ面は一段掘り下げられ、スモールセコンド・ダイヤルはさらに一段下げられた凝った作りの盤面。さらに金が施されたドットは埋め込まれた立体的なデザイン。そのドットと調和する金メッキされた3針のうち時針には円形の装飾が付くという拘りが、極めて個性的ではありますが、トータルに見事なバランスのデザインとなり、このモデル以外にはない雰囲気を醸し出しています。


■長年正しく使用されてきた証
ケース表面や文字盤など、ほとんどすべての部分に現れたエイジング。これらは日常の道具として、長年、正しく使用されてきたことで積み重ねられた味わい深い証といえます。このデザインに、このエイジング。偶然ではない、必然が作り出したこの佇まいは、ヴィンテージ・ウォッチならではの魅力と言えるでしょう。


■オリジナルの竜頭は裏切らない
このデラックスには、オリジナルの竜頭が付属しています。長年使用されてきた間に純正部品に交換されたという可能性もゼロではありませんが、消耗具合から察すると工場生産時から付属していた竜頭ではないかと考えられます。そのことは、オリジナル・オーナーの扱が正しく、また、丁寧であったことの現れといえるでしょう。小さな竜頭ではありますが、それがオリジナルであり、良い状態を保っているということは、ムーブメントの素性などについても裏切られることはないといえるのです。とはいえ、使用状況に応じたメンテナンスは必要で、英国より入荷してから消耗品などの交換を含め徹底的な整備を行っていますので、今後も長年、安心して日常の時計として安心してご使用いただけます。


■オリジナルの箱が存在すということ
デッドストックや、手に入れてから、ほとんど使用することのなかった時計は、オリジナル・ボックスが付属することが稀にあります。ところがこのデラックスのように使用頻度が高かった個体に、オリジナル・ボックスが存在するということは、滅多にあることではありません。このことはオリジナル・オーナーの時計に対する細やかな心使いや、物をだいじに使用する気遣いなどの現れであると感じとれるでしょう。






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2019年4月16日火曜日

ロンドン市場にのみ販売した、スミス社製のエルメス腕時計


エルメスの名に恥じない美しさ

フランスのラグジュアリー・ブランドのエルメス社は、戦後まもなくスミス社にその生産を依頼して、ロンドン市場向けの腕時計を製造しました。その姿は、スミスの1215(トゥウェルブ・フィフティー)に酷似していますが、SMITHSのロゴがHERMESに変わった、ただそれだけで、全く異なった時計に生まれ変わっています。それはスミス1215の素性の良さとHERMESロゴの伝統とがつくり上げた英仏合作の逸品と言えるでしょう。

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■シンプルにして美しいバランス
クロームメッキとステンレススチールを組み合わせた英国の名門デニソン社製の3ピースケース。そして、アルミの地肌の盤面に極めてシンプルにデザインされた文字盤。さらに、金のアワーマークと3針。シックで繊細なデザインが高い次元でバランスしています。まさにエルメスの名に恥じない造形美と言えるでしょう。


■表情を変えるアルミ製の文字盤
アルミ製の文字盤は繊細な表面処理が施されているものの、ほぼフラットな盤面。そこに差し込む陽の光は様々な表情を作り出します。空に雲が少なければ、ブルーイッシュに。夕陽を受ければ、ほのかに赤く染まります。シンプルなデザインだからこそ、その変化が美しい文字盤の表情は、この時計の大きな魅力です。





■竜頭の意匠も1215譲り
エルメスに付くシンプルな竜頭。こちらも1215に使われているものと同じデザインが採用されています。見た目に控えめで美しく、そして、使いやすい。まさにグッド・デザイン。





■エルメスのロゴと円形の飾り
極めてシンプルな1950年代前後に使用されていたエルメスの、このロゴデザインは、この時計のためにデザインされています。トップの写真を見ていただければ、アラビア数字の書体と完璧にマッチしているのが分かります。そのデザインをスミスが手掛けていたとしたら、とても興味深いことです。また、短針に付く円形の飾りもこのモデルの魅力を引き立てています。








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2019年4月5日金曜日

彫りの深い美しいライン魅力のデラックス


刻まれたラインに時を重ねる

文字盤の表面には、美しく、しかし、不均等でナチュラルなラインが深く刻まれている。その、まるで木目のような、幾何学的でない繊細な線は、無機的な時計というメカニズムを人が使うぬくもりのある道具に仕立てているかのよう。そして、腕に着けた時に感じる金無垢という素材のやわらかさ。そんな数少ない身に着ける機械である時計へ注がれたスミスの哲学を感じ取ることできるのがデラックスの中でもハイラインに位置付けられたこの金無垢ケース&ラインダイヤルと言えるでしょう。時を経ても変わらないスミスならではの美しさは、時を重ね使い込むことで、使う人の思いがさらなる美しい佇まいとなり宿ります。

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■有機的なラインが温もりを
文字盤の表面に深く刻まれたラインは、一見、整然とした規則的な模様に見えますが、良く眺めてみると不均一で天然の木目のようなデザインです。そんな有機的な雰囲気を持つ文字盤は、時計という機械に温もりを感じさせてます。




■伸びやかなデザインの美しいラグ
当時、流行したスリムラインのシルエットに見事に溶け込んだ極めて美しいラグのサイドビューは、実際の時計の厚みを感じさせないスリムなラインを、より洗練させたデザインへと昇華させています。





■スミス社の高いプリント技術
このラインダイヤルの素晴らしい点に、スミスのロゴのプリント技術の高さをあげることが出来ます。深く刻まれたラインの盤面に極めて繊細に、かつ、正確にプリントされたスミスのロゴは、当時、特に優れていたスミスの文字盤製作技術のなせる技と言えます。



■雰囲気あるエイジングはオリジナルの証
このデラックスの外観はオリジナル度が極めて高く、消耗品であるレンズとベルト以外はフルオリジナルと言えます。やはり消耗品であるこの竜頭はエイジングが見られますが新品当時に付いていたものと同じパーツが装着されています。




■裏蓋にはイングレービングが
このモデルの多くはブリティッシュ・レイルのプレゼンテーションウォッチですが、この個体も例外ではなく美しい刻印が刻まれています。これもヴィンテージウォッチならではの魅力と言えるのではないでしょうか。



■オリジナルの3針が装着
このモデルの3針についてもオリジナルが装着されており、写真でお分かりいただけるように歪みなどはなく、表面的なエイジングのみの極めて良い状態を保っています。





■リビルトムーブメント搭載
この個体に搭載されているムーブメントは、残念ながら工場出荷時に搭載されていたものではありません。過去にオイルが乾燥した状態で使用されていた期間があったようで、入荷時には、ギアや振子などの軸に摩耗が見られました。そのため新品パーツを使用してフルリビルトされた同じ年代のスミス社製ムーブメントを搭載しています。つまり限りなく新品に近い状態ということで、デメリットというよりはメリットと言えるかもしれません。しかもオリジナルのムーブメントでないという観点から、価格は訳ありスペシャルプライスとなっています。
お薦めです!

■ホールマーは1965年
金無垢ケースの裏蓋の内側にあるホールマークという刻印から、このモデルが1965年に生産されたことが分かります。











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2019年4月4日木曜日

個性派のスミス・アストラル


日曜日の午前中

文字盤の表面い反射率の異なる無数のリフレクターを並べたような個性的なデザイン。室内ではシックで気品あふれるトラディショナルなスミス・アストラル。外へ連れ出し太陽の光を浴びると、その角度や光の強さにより実に様々な表情を見せてくれます。室内で見せる落ち着いた雰囲気とはまるで異なるキラキラとしたアクティブな印象。キャンディー塗装のレッドアローと共にアストラルならではの美しさが、日曜日の午前中に彩をそえて、浮きうきとした気分にさせてくれます。

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■デラックスにはないアバンギャルド
スミスの代表格には、ご存知のようにデラックスとアストラルという全く同じグレードの二種類のシリーズがあります。デラックスがトラディショナルなデザインに対しアストラルはモダンで少し時代の先を見据えたデザインでした。特にこのモデルは、今振り返ると思い切ったデザインのアバンギャルドだったのでは…。


テキスタイルのような魅力
強い光を当てなければ文字盤の表面はシックで落ち着いた、まるで布で出来ているような印象すら与えます。その表情はジェントルで気品に満ちた英国の伝統を感じさせてくれるほど。同じ文字盤とは思えない、こんなにも大きく変化する印象はオーナーだけが味わうことの出来る特権と言えるでしょう。


■キャンディー塗装のレッドアロー
スミスのセンターセコンド・ハンドには赤い装飾が施されていることが多く、それがスミスの個性のひとつとなっています。このキャンディー塗装のレッドアローも例外ではなく金メッキが施されたベースにクリアーレッドの塗装が施されています。透明感のある独特な質感が魅力です。



■独特な形状の裏蓋
このアストラルに搭載されている17石ムーブメントは、ベーシックなスモールセコンドの位置より、センターに秒針を配置するためにギアの数を増やし、また、ギアの階層を増やしているため、ムーブメント自体の全高が高くなっています。そのため裏蓋の形状もやや膨らみのある形状へ。



■階層を増やした17石ムーブメント
アングルを少し下げてムーブメント内部を眺めてみると、15石と比べギアの階層が増えていることが分かります。こんな眺めも機械式時計の魅力のひとつなのではないでしょうか。










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