2017年4月2日日曜日

スミス クロノグラフ腕時計


スミスのクロノグラフの歴史は古く
驚くことに1890年代から始まっています。
当時は、スイスのロンジン社がムーブメント、
文字盤、そして、ケースの殆どの
製作を担っており、
1920年代まで、その生産は続きました。

ふたつの世界大戦をはさみ時代は流れ、
再びスミス社のクロノグラフが世に姿を見せたのは
1970年代のこと。
そして、生産は再びスイスで行われました。
この時はロンジン社ではなく
バルジュー社で。


このスミス・クロノグラフはケースなどを含めすべて、スイスで生産された、当時のスーパー・クウォリティー・モデルです。他にもスミス社は1970年代に普及品のクロノグラフを販売していますが、品質、精度、耐久性などすべての面で、天と地ほどの差がありました。





この個体は、使用頻度が極めて少なくプッシュボタンの状態を見ても、コンディションの良さをうかがい知ることが出来ます。正面から見て、竜頭を挟んだ上部のプッシュボタンがスタート&ストップで、下部がリセット・ボタンです。写真のプッシュボタンは裏蓋側から撮影していますので、スタート&ストップ用のプッシュボタンです。




ムーブメントは17石のバルジュー社製クロノグラフ・キャリバー。美しく整備されたメカニズムからも、使用頻度が極めて少なかったことが分かります。
さすがにクロノグラフ・ムーブメントだけあり、その複雑さは見ごたえがあります。







お問い合わせはこちら