2017年7月15日土曜日

スミス機械式腕時計入門その1「アンティークとヴィンテージ」

 

■スミスはアンティーク、それとも、ヴィンテージ
骨とう品や少し昔の製品をアンティークやヴィンテージと呼びますが、スミスの時計はどちらが正解なのでしょうか?
上の写真の時計はどちらもスミス社製ですが、左の腕時計は1890年代に生産されたアンティーク・ウォッチ。そして、右は1960年に作られたヴィンテージ・ウォッチです。
つまり、スミスの時計の中には、アンティークとヴィンテージの両方があるのです。

■アンティークとは
アンティークとは、本来、生産後100年以上が経過した製品に対してつけることのできる名称です。骨とう品=アンティークと思われがちですが、西洋では古くから100歳以上の製品のみをアンティークと呼んでいます。

■ヴィンテージとは
それでは、ヴィンテージはというと、生産後25年以上が経過した製品に対してつけることのできる名称です。つまり、スミスの殆どはヴィンテージ・ウォッチということになります。

■英国のアンティーク・ショップで見つけたAAバッジ
英国に行くと、古い村や町で、アンティーク・ショップを見かけることが多く、ついつい中を覗いてみたくなります。何か掘り出し物はないだろうかと、店の扉を開けてみると、魅力的なアンティークが沢山並んでいて目移りしてしまいます。そんな中に1940年代に使用されていたAA(日本のJAF)のカーバッジを見つけました。意地悪く「このバッジはアンティークじゃなくて、ヴィンテージですね?」と尋ねてみると「いや、40年後のアンティークさ!」と、さすがユーモアたっぷりの英国人。