1953年リリースのレアモデル
デラックスと言えばブルースチール・ハンズやラインダイアルが頭に浮かぶのではないでしょうか。そして、今回ご紹介するデュオトーン・ダイアルも代表的なデラックスの人気モデルと言えるでしょう。そのデュオトーン・ダイアルの初代モデルの防水バージョンこそが、このデラックスと言えます。生存率も少なく、また、エドモンド・ヒラリー卿がエベレストの山頂でその性能を証明したモデルとして、スミスのヒストリーの中でも、とても重要なモデルと言えるでしょう。
■エベレストに登頂したスミス
この1953年にリリースされた防水、防塵機能付デラックスは、エドモンド・ヒラリー卿がエベレスト登頂の際に身に着けて、その性能を証明したモデルです。
■デニソン社製の防水ケース
エベレスト登頂の際に、大きく貢献したのはデニソン社製の防水ケース、アクアタイトです。スクリュー式の裏蓋にはパッキンが入り、竜頭は袋状の二重構造で、エベレストの過酷な環境に負けませんでした。
■袋状の竜頭
通常の竜頭よりも一回り大きい二重構造の竜頭部分は、現代における完全防水とまでは行きませんが、エベレスト・クウォリティーと言えるでしょう。
■裏蓋に刻まれた高性能の証
英国の名門ケースメーカーのデニソン社は名だたるスイスの名門の腕時計メーカーにも、その製品を供給しており極めて高いクウォリティーで定評があります。
■チラネジ付きの振り子
また、1215Cタイプムーブメントは、極めて精度の高い歩度を示し極寒の環境下においてもその性能が保たれることが立証されています。また、チラネジ付きの振り子は造形的にも美しい。
■スミスのロゴが誇らしげに刻まれる
スミスのムーブメントにロゴが刻まれているのは、実は1953年頃までの最初期モデルのみ。以降のムーブメントと見た目は似ていますがSMITHSのロゴが初期のレア物の証です。
■サイドのヘアラインがお洒落
クロームメッキ・ケースの表面はポリッシュされた鏡面ですが、サイドはヘアラインが施されており質感の高さを感じられる部分と言えるでしょう。
■地味なフェイスが味わい深い
デュオトーンに金のインデックスと3針。と言えどもフェイスは全体的に落ち着いたデザイン。見ようによっては地味な時計かもしれませんが、そこには光の当たり方で微妙な変化を見せる奥深い味わいがあります。
■エイジングはこの時計のヒストリー
ロゴの上部や、1~2時の間のエイジングはこの時計の汚点となるかもしれません。しかし、全体のバランスが極めて自然なエイジングであるため、この時計の大事なヒストリーにも見えてきます。そう思っていただける方にぜひとも、使っていただきたい個体です。
■わずかに残る6の文字
6時の下部のみが文字盤に残された不思議な盤面。スモールセコンドの文字盤は数字やインデックスを施してから切削して作るため、わずかな6の部分だけが残っています。ひとつのデザイン・ポリシーを感じさせるところなのでしょう。
■長く使いたくなる佇まい
均整の取れたケースデザインと、トラディショナルなエレメントを凝縮したような文字盤。さらに、防水、防塵という高機能を併せ持ったこのデラックス二は末永く使いたくなる佇まいがあります。
■お薦めのデラックスです
ミントコンディションではございませんが大切に使われてきたこのデラックス。この個体だけが持つ素の美しさを感じていただいた方はぜひとも商品ページもじっくりとご覧ください。スミスのヒストリーを背負ったお薦めのレアモデルです。
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