2018年2月28日水曜日

スミスお買い物ガイド


■スミスの時計は英国そのもの
もし、スミスの腕時計を欲しいと思ったら。あなたは、英国に興味がある人ということになります。なぜなら、スミスという時計の中には、英国らしさがとてもたくさん詰まっているからです。

■金無垢ケースへのスミスの拘り
例えば金無垢ケースに使われている金の純度は、ほとんどが9金です。純金は24金ですの37.5%の金と他の真鍮や銅などの金属との合金であることになります。スイスの時計は18金が多く、金の持つ煌びやかさを前面に押し出すことを目的としており、当然、プライスも高額なものとなります。一方、スミスは金を使っても控えめで、当時の価格もスイス時計より抑えられており、英国的な質実剛健を感じさせる製品づくりが基本理念として存在します。

■オーソドックスで飽きの来ないスミス
また、様々なデザインが存在しますが、過度に高級感を狙った製品は少なく、伝統的でオーソドックスな飽きの来ない長く使って愛着の持てるデザインが多く見られます。それらは、物を大切に永年使用することを美徳とする英国人の気質が見事に反映された製品と言えるでしょう。

■スミスに英国らしさを感じられなかったら
スミスを見て触れて、そして所有しても、そこに英国らしさを感じらえない場合もあるでしょう。そんな時にはスミスをしばらく使い続けてみて下さい。すると、スミスが英国らしさを少しずつ教えてくれます。

■スミスを使うことは英国を知ること
たとえば、スミスを10年使ったあなたが、たまたま、見つけた骨董品店で銀製のティースプーンのセットに目を奪われたとします。その時、あなたが、そのティースプーンにスミスに似た何かを感じたとしたら。恐らくそのティースプーンのセットは英国製に違いありません。スミスを身に着けると、自然と英国の文化やセンスに触れ、いつの間にか英国らしさを知ることになるのです。

■スミスを手に入れるということは、その時代を手に入れるということ
ヴィンテージやアンティークの製品には、すべて当てはまることですが、例えば1960年代のスミス・デラックスを手に入れて、日常の道具として使うことは、同時に1960年代という時代を手に入れて、その時代を楽しむということになるのです。現代の時計には電波により管理されて完璧な時刻表示が約束されていませんが、スミスのほとんどは手巻式でしすので、日に一度、竜頭を巻かなければなりませんし、防水、防塵機能も現代の時計と比べると劣ります。そのため快適に使用するには当時の常識に従い。機械式時計ならではの扱いを心得て使用する必要があります。でも、逆に考えるとそれが現代の時計には趣味性であり、楽しみとも言えるわけです。

■どれを選んでも、しっかりとスミスです。
さて、それでは、たくさんの種類の中から、どのモデルを選んだらよいのでしょうか?スモセコがいいとか、金無垢が、やっぱりブルースチールが、そして、スミスと言えばデラックスでしょう。スミスに詳しい人に、どのスミスがお勧めかを尋ねてみればそんな答えが返ってきそうですね。正解は「ウォッチギャラリー・ビッグベアーのスミスであれば、どれを選んでも大丈夫」です。どのスミスを選んでいただいても、スミスらしさがしっかりとデザインされており、長く使用されるほど魅力を感じていただけるはずです。つまり、気に入ったものを選べば、それが正解です。

※工作精度の低いエンパイアなどのピンレバー式の腕時計は、当時使い捨て時計として、腕時計普及のために開発された製品で、こちらでは、ほとんど扱っていません。扱う場合は、未使用品や、それに近いコンディションの個体です。そして、それらは、日常の時計としてではなく、コレクションの対象となります。
※実はエンパイア以外にも、使い捨てのスミスがあります。見分け方は、文字盤の一番下(6時の外側)に"Made in England" ではなく"Made in Gt. Britain"と書かれていたら使い捨てのスミスということになります。

■日常使用されるのでしたら、一年以上の保証付のスミスを
保証の付かない、または、保証期間の短いスミスは、販売する側に純正部品のストックがない、修理できないなどの問題点がある証と言えるでしょう。ウォッチギャラリー・ビッグベアーでは、「古いから壊れて当たり前」「一日数分以上誤差が出るのは仕方ない」といった考え方は致しません。50年以上経過したヴィンテージウォッチでも、適切な整備を施せば、スミスは日常使用が可能であると考えています。ただ、機械である以上100%壊れないとは言い切ることは出来ません。万が一の故障のために、ウォッチギャラリー・ビッグベアーでは、一年以上の動作保証を付けさせていただいています。

★ご予算やお好みに合ったスミスを下記のリンク先から選んでみて下さい。ご質問や、ご不安な点などございましたら、お問い合わせフォームやお電話でお気軽にお問い合わせください。

●スミス腕時計のページはこちらから。
●お問い合わせフォームこちらから。
●電話番号(ウォッチギャラリー・ビッグベアー):0436-25-1232

2018年2月24日土曜日

フルオリジナルのデラックス


ブレスレット付のフルオリジナルのデラックス

スミス純正オプションのFIXO-FLEX製ブレスレット付の
ホリゾンタル・ライン文字盤、9金無垢デラックスが入荷!

当時、純正採用されていたFIXO-FLEX製の金メッキブレスレットは、今では極めてレアなアイテムです。金メッキの擦れなど多少の使用感はありますが、しっかりしたスプリング・テンションなど構造的にも良い状態を保っています。



腕周りサイズは180mmですが、短くアジャストすることが可能です。夏場の汗をかく時期には、革ベルトは傷みやすいため、ブレスレットをご使用いただく方が多くいらっしゃいます。また、腕への装着もワンタッチでとってもイージー!




裏蓋にはお決まりのBRの刻印が美しく入ります。ケースには多少の使用キズがありますが、すべて軽いポリッシュにより消すことが可能な深さのキズです。ご希望の方はご依頼ください。





SCWはスミス自社製のケースの証です。下方のホールマークから1964年製9金無垢ケースであることが分かります。








極めて美しい状態を保った竜頭側のサイドビュー。竜頭の黒い影はカメラで、その上部は照明器具の映り込みです。竜頭は使用感はありますがオリジナルで良い状態を保っています。





9時側のサイドもとても良い状態を保っています。裏蓋にはスリムライン・デザインのための加工が施されており、腕に装着すると実際の厚みよりもだいぶスリムに見えます!





ショックプルーフ付の1215Cタイプ最終キャリバーは精度、耐久性共に熟成しており実用に使用されるには、特におすすめのスミスと言えるでしょう。




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刻印ナシのホリゾンタル・ライン・デラックス!?


ポリッシュ・アウトされたデラックス

スミス・デラックスの中でも特に人気の高いホリゾンタル・ライン文字盤の金無垢モデルは、知る限り100%裏蓋にBR(British Railways)の刻印が施されています。中にはこの刻印が目ざわりと思われるオーナーの方もいらっしゃるようで、この個体は、英国にて裏蓋を磨かれて、刻印が奇麗にポリッシュ・アウトされています。状態は極めて良いミントコンディションですが、オリジナルではないため、破格のプライスが!ポリッシュ・アウトには高額な費用がかかりますので、お好きな方には極めてお買い得です!しかも、ポリッシュ・アウトにありがちな強度不足でペコペコの裏蓋ではございませんので、ご安心を!

新品当時の雰囲気をそのまま保った、極めて美しい文字盤です。もちろん3針もオリジナルかつミントコンディションです。
また、レンズは新品交換されていますので、美しさが際立ちます。






問題の裏蓋ですが、さすがにプロの仕事です。刻印ギリギリのラインで研磨しているため、強度も充分に保っています。言われなければ、オリジナルと思ってしまう程の仕上がりの良さです。





竜頭側の側面を見ても極めて美しい金無垢ケース。竜頭もオリジナルで、美しい状態を保っていますので、使用頻度が少なかったことがわかります。竜頭に移ってる黒い影はカメラでその上は照明器具です。





反対側のケース側面もオープナーのキズがわずかにあるのみで、極めて美しい状態です。このモデルはスリムラインと言って当時流行の側面を薄く見せる工夫が裏蓋に見られます。裏蓋のエッジ部分がテーパー状に薄く加工され腕に着けた時に側面が実際の厚みよりもスリムに見えるというものです。この裏蓋に合せてムーブメントのエッジも削られています!


裏蓋の内側の写真です。上部には王冠マークにSCWで、スミス社製のケースであることがわかります。また、下部のホールマークにより9金無垢、1965年製造ということがわかります。






このムーブメントにはショックプルーフ機能が搭載されており、少々の衝撃では、びくともしない(?)耐衝撃性を獲得しています!赤い十字架のように見える部分が、振り子の軸受をスプリングで固定しているショックプルーフ機構で衝撃を吸収します。同じ機構が反対側にも装備されています。当時の先端技術と共に、極めて美しいデザインでもありますね!


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2018年2月12日月曜日

ウェハース文字盤のアストラル


人気のウェハース文字盤のアストラル入荷!

文字盤の中央部分にウェハース状の地紋を施した個性的なデザインのアストラル。アストラルの多くはモダンでシンプルなデザインですが、このモデルは見れば見るほどデラックスのようなトラディショナルな味わいを感じさせる要素が満載です。




ケースの形状も個性的で、平たいU字型のラグと繊細な段のついたベゼル、そして、裏蓋一体型の本体とどこに目をやっても個性的。30mmと小ぶりですが、他にないバランスの取れた美しいデザインが魅力です。





裏蓋には刻印はなく美しいサーフェイスを保っていますが、矢印部分に極めて微細な凹みがあります。言われなければ見過ごしてしまうレベルですが、気になる方は画像を拡大してご覧ください。








ムーブメントは15石スモールセコンド用Cタイプ、ショックプルーフ付の初期モデルが搭載されています。多少のエイジングが見らえますが、動作は極めて良い状態を保っています。ボルトスプリングも状態が良いためオーバーホール後、フルオリジナルのまま組み上げました!


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2018年2月3日土曜日

人気モデルの中のレア・モデル


人気のデラックスのレア・モデル
9金無垢、スモセコ、アラビア数字、そして、ブルースチール・ハンズというスミス・デラックスの人気の条件を全て併せ持つ定番のデラックスと言えるこのモデル。よく見ると文字盤の表情が異なって見えます。と、思える方はかなりのスミス通と言って良いでしょう!それでは、何処が違うかじっくり見てゆきましょう。

例えば定番モデルの2692Bと比較してみましょう。一見すると同じモデルのようにも見えますが、何だか微妙に雰囲気が異なると感じられるのではないでしょうか?決定的な差はスモセコ両サイド数字、5と7を見れば一目瞭然ですね。数字がやや小さく中心に寄って配置されています。これだけで文字盤にゆとりが出来て見やすく、落ち着いた雰囲気になります。

3針はもちろんブルースチールで、光が当たると美しく青く輝きます。ケースもサイズの通常のタイプと同じデニソン社製9金無垢ですので他の部分は同じです。

このデラックスには極めて美しいオリジナルボックスと保証書が付属いたします。外側には二か所ほどシミがございますが、とても製造後60年経過した製品とは思えないコンディションです。

デニソン社製の厚みのある頑強な9金無垢は裏蓋にムーブメントが包み込まれる構造で極めて剛性の高いケースと言えます。内部にはホールマークが刻印されておりバーミンガムの碇のマークとJの文字から1958年製造であることがわかります。

極めて美しい状態を保った15石ハイクウォリティー・ムーブメントは動作もしっかりしており、オーバーホールを行い新品同様の精度を誇ります。参考までにテスターによる平置きの歩度は+10と当時のロレックスと同等と言えるでしょう。


文字盤にわずかなエイジングが見られますが、極めて美しい状態を保ったニアミントコンディションと言える素晴らしい個体です。
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