2018年2月24日土曜日

刻印ナシのホリゾンタル・ライン・デラックス!?


ポリッシュ・アウトされたデラックス

スミス・デラックスの中でも特に人気の高いホリゾンタル・ライン文字盤の金無垢モデルは、知る限り100%裏蓋にBR(British Railways)の刻印が施されています。中にはこの刻印が目ざわりと思われるオーナーの方もいらっしゃるようで、この個体は、英国にて裏蓋を磨かれて、刻印が奇麗にポリッシュ・アウトされています。状態は極めて良いミントコンディションですが、オリジナルではないため、破格のプライスが!ポリッシュ・アウトには高額な費用がかかりますので、お好きな方には極めてお買い得です!しかも、ポリッシュ・アウトにありがちな強度不足でペコペコの裏蓋ではございませんので、ご安心を!

新品当時の雰囲気をそのまま保った、極めて美しい文字盤です。もちろん3針もオリジナルかつミントコンディションです。
また、レンズは新品交換されていますので、美しさが際立ちます。






問題の裏蓋ですが、さすがにプロの仕事です。刻印ギリギリのラインで研磨しているため、強度も充分に保っています。言われなければ、オリジナルと思ってしまう程の仕上がりの良さです。





竜頭側の側面を見ても極めて美しい金無垢ケース。竜頭もオリジナルで、美しい状態を保っていますので、使用頻度が少なかったことがわかります。竜頭に移ってる黒い影はカメラでその上は照明器具です。





反対側のケース側面もオープナーのキズがわずかにあるのみで、極めて美しい状態です。このモデルはスリムラインと言って当時流行の側面を薄く見せる工夫が裏蓋に見られます。裏蓋のエッジ部分がテーパー状に薄く加工され腕に着けた時に側面が実際の厚みよりもスリムに見えるというものです。この裏蓋に合せてムーブメントのエッジも削られています!


裏蓋の内側の写真です。上部には王冠マークにSCWで、スミス社製のケースであることがわかります。また、下部のホールマークにより9金無垢、1965年製造ということがわかります。






このムーブメントにはショックプルーフ機能が搭載されており、少々の衝撃では、びくともしない(?)耐衝撃性を獲得しています!赤い十字架のように見える部分が、振り子の軸受をスプリングで固定しているショックプルーフ機構で衝撃を吸収します。同じ機構が反対側にも装備されています。当時の先端技術と共に、極めて美しいデザインでもありますね!


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