2017年3月16日木曜日
スミス デラックスの魅力
スミス デラックスってどんな時計?
戦後のスミス社製腕時計にはデラックスというハイグレード・モデルがあります。
デラックスは伝統的な味付けのデザインが開発コンセプトにあり、青焼きと呼ばれているスチールを焼き入れしたブルースチールの針やスモールセコンド、オーソドックスで古典的な書体のアラビア数字などを積極的に取り入れています。
1950年代末期から1960年代初期に生産されていたこのモデルは発売当時であっても、やや古めかしい印象を持っており、落ち着いた大人のリストウォッチとして人気のモデルでした。今では、最もスミスらしいデザインの人気モデルのひとつとなっています。
エイジングの魅力
時計に限らず、道具は使い込んで行くほどに、角がわずかに丸くなったり、知らずしらずのうちにぶつけてキズがついたり、太陽光で色あせや色焼けなど、少しずつその表情をかえて行くものです。
それらの変化を総称してエイジングと呼びますが、良い道具を正しく使って行くと、ネガティブな印象の強いエイジングという経年変化が、美しい表情を作り出すポジティブな要素になるものです。
数十年後を見越した素材選びとデザイン
いつまでも新品の美しさを保つことを重視したり、短期間で買いかえてしまう使い捨ての商品とは大きく異なり、スミス社に限らず優れた道具を作ったメーカーは当時、数十年使用した後の使い古された状態を見据えて製品の素材選びを行っていました。
だからこそ、正しく使われてきたスミス・デラックスには、新品にはない凄みやオーラが備わり、より大きな魅力が生まれるのです。
時代を手に入れて、時の流れを感じる
使い込まれたスミス・デラックスを実際に手に取ると、1950年代という古きよき時代を手に入れると同時にエイジングの表情からゆっくりとした、時の流れを感じとることが出来ます。
そして、竜頭をゆっくりと巻き上げ、ロービートの振り子が作り出す鼓動に耳を傾けると、その瞬間から、離れがたい温かく心地よい機械式 腕時計の世界観を知ることができるのです。
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