エルメスの名に恥じない美しさ
フランスのラグジュアリー・ブランドのエルメス社は、戦後まもなくスミス社にその生産を依頼して、ロンドン市場向けの腕時計を製造しました。その姿は、スミスの1215(トゥウェルブ・フィフティー)に酷似していますが、SMITHSのロゴがHERMESに変わった、ただそれだけで、全く異なった時計に生まれ変わっています。それはスミス1215の素性の良さとHERMESロゴの伝統とがつくり上げた英仏合作の逸品と言えるでしょう。
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■シンプルにして美しいバランス
クロームメッキとステンレススチールを組み合わせた英国の名門デニソン社製の3ピースケース。そして、アルミの地肌の盤面に極めてシンプルにデザインされた文字盤。さらに、金のアワーマークと3針。シックで繊細なデザインが高い次元でバランスしています。まさにエルメスの名に恥じない造形美と言えるでしょう。
■表情を変えるアルミ製の文字盤
アルミ製の文字盤は繊細な表面処理が施されているものの、ほぼフラットな盤面。そこに差し込む陽の光は様々な表情を作り出します。空に雲が少なければ、ブルーイッシュに。夕陽を受ければ、ほのかに赤く染まります。シンプルなデザインだからこそ、その変化が美しい文字盤の表情は、この時計の大きな魅力です。
■竜頭の意匠も1215譲り
エルメスに付くシンプルな竜頭。こちらも1215に使われているものと同じデザインが採用されています。見た目に控えめで美しく、そして、使いやすい。まさにグッド・デザイン。
■エルメスのロゴと円形の飾り
極めてシンプルな1950年代前後に使用されていたエルメスの、このロゴデザインは、この時計のためにデザインされています。トップの写真を見ていただければ、アラビア数字の書体と完璧にマッチしているのが分かります。そのデザインをスミスが手掛けていたとしたら、とても興味深いことです。また、短針に付く円形の飾りもこのモデルの魅力を引き立てています。
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