2024年9月6日金曜日

 スミス専任時計師の

ウォッチギャラリー・ビッグベアー店主

大熊 康夫のブログ

コンディションで選ぶ②

「完璧なラインダイアル・デラックス」
真珠のような透明感と、木目のような造形の文字盤



1960年代の英国における金時計の価値観とは

当時の英国では、金時計は人生最大の贈り物として扱われ、そのほとんどは長年勤めた会社を退職する際の記念の品として、最大級の名誉を伴う時計だったのです。

それゆえ、受け取った人は大切に使う、もしくは、ほとんど使用することなくオリジナルボックスに保管していることが常でした。まるで黄金を手に入れたかのように。

そのため、スミスは金時計の製造に熱い思いをよせ、金時計のケースデザインのみならず文字盤や針、そして、ムーブメントや竜頭に至るまで英国の伝統に従った気品と、細部に至るまで上質であることに拘った製品づくりに徹していました。

この時計の商品ページはこちら





裏蓋の誇らしい刻印がこの金時計の価値を高める

このデラックスは、英国の国鉄にあたるBR(ブリティッシュ・レイルウェイズ)が44年間勤務した社員の退職時に贈った個体です。

裏蓋には、そのことを示す文字が極めて美しく刻まれており、この金時計のヒストリーとともにヴィンテージアイテムとしての価値を高めています。

この時計の商品ページはこちら






スミスの純正オプションであるブレスレットが付属

このデラックスには、純正のベルトは付属しておりませんが、スミスが純正オプション品として採用していたメーカーのひとつである、エクスキャリバー社製のブレスレットが付属いたします。

ほぼ未使用に近い極めて美しい状態を保ったこのブレスレットは、本体の美しさとも完璧な調和がとれており、1960年代当時のトレンドを文字通り肌で感じられることでしょう。

この時計の商品ページはこちら







エクスキャリバー社製ブレスレットは、 "Made in England"

このデラックスに付属するブレスレットは、英国のエクスキャリバー社製の製品でステンレス・スチールの構造体に、金メッキのカバーが付くタイプです。

このMODEL"50"の独特なデザインは、スミス社が1960年代に多く採用しており、当時の雰囲気を味わうには最適な付属品といえます。
※サイズは腕回り約185mmで、±15mmでも使用可能。

この時計の商品ページはこちら





季節やスタイルに合わせた使い方ができる二刀流

このデラックスにはリザード型押し本革ベルトと、写真のブレスレットの2種類のストラップが付属いたします。

夏場の汗をかきやすい時期にはブレスレットを、秋冬には革ベルトを使用されるのもありですが、ファッションスタイルや気分に合わせて使い分けても、楽しいものです。

この時計の商品ページはこちら






完璧なコンディションで個性を味わいつくす

9金無垢ケースの滑らかな質感、パールのような透明感と木目のようなダイアルデザインが唯一無二の世界観を演出し、楔形のインデックスと金針が道具としての機能美を主張します。

これらのスミスならではの個性は、完璧なコンディションであるが故に、そのすべてを1960年代当時のままに味わいつくすことが出来るのです。

この時計の商品ページはこちら





ほぼ新品状態の竜頭はスミス本来の巻心地を我がものに

竜頭と革ベルトは消耗品とされていますが、このデラックスの竜頭は、新品当時に装着されていたスミスの純正品であり、そのコンディションの素晴らしさから、見た目の美しさとともに当時の巻心地をも体感することが出来ます。

薄型で、繊細なデザインはこのデラックスのデザインにとけ込み、抜き差しのしやすさや巻上などの使い心地も一級品です。

この時計の商品ページはこちら






スミス純正ボックスに収まっていたことの意味

このデラックスには、ほとんど使用感のないスミス純正ボックスが付属しており、それゆえに約60年の間、ここまでの美しい状態を保ち続けてこれたといえるでしょう。

そして、今後、新たなオーナーが使用されるたびに、蓋を開けた時に現れる金箔で仕上げられたSMITHSの美しいロゴと、生まれた時の姿に限りなく近い美しさに目を奪われることでしょう。

この時計の商品ページはこちら





時計という時を知るための道具にとって最も大切なこと

現代において、時を知るためにはスマホがあれば充分で、時計は手首のアクセサリーなどと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、ビッグベアーでは、60年以上が経過したヴィンテージウォッチであっても、発売当時の性能を保持していなければならないと考えており、実用的な道具としての機能を甦らせたうえで、3年間の動作保証とともに販売致しております。

そして、何より質実剛健であることを最も大切にしていたスミス社のポリシーは、過度な装飾を捨て去り、精度の高さと整備性の良さを第一に設計されたムーブメントを生み出し、そこには機能美のみが輝きを放っています。

この時計の商品ページはこちら





この至極の逸品はあなたの日常を変えてくれるでしょう

この1965年に製造されたスミスデラックスを、生活の中に取り入れるということは、単にお気に入りのヴィンテージウォッチを使い始めるというだけのことではないと、私どもは考えています。

それは、1965年製の手巻機械式時計を使うという非日常を楽しむことだけにとどまることはなく、英国の1965年という時代を手に入れるに等しい体験であると感じています。

なぜなら、英国の1960年代という時代に大きな評価を得た、イングランド最大の時計メーカーであるスミス社が、様々な英国の魅力を注ぎ込んで製造したのがこのデラックスだからなのです。

この時計の商品ページはこちら









2024年7月10日水曜日

 スミス専任時計師の

ウォッチギャラリー・ビッグベアー店主

大熊 康夫のブログ

佇まいで選ぶ①

「ベンソンならではの佇まい」
1950年代J.W.ベンソン16石手巻腕時計




金属は長い歳月によりあるべき姿へ変化してゆく

1950年代の時計を造り上げている素材には、真鍮やクロームに金や鉄、そして、アルミニュウムなど様々な金属が使われています。

それらは、年を重ねるごとに表情を変えてゆきますが、鉄が錆びてゆくように実は酸化などにより金属本来のあるべき姿へ戻りつつあるともいえるでしょう。

この時計の商品ページはこちら






スミス社が全てを作ったベンソンの腕時計

すでにお気づきのことと思いますが、この時計はスミス社製でありながら他のスミスのモデルとは明らかに異なったデザインを身にまとっています。

さらに、1950年代に英国の老舗ジュエラーであるJ.W.ベンソン社がスミスにその生産のすべてを依頼した腕時計の中でも、このベンソンは特に個体数の少ないレア・モデルです。

しかしながら、スミスは他社の製品を製作する際にも、少なからずスミスらしいエッセンスを必ず加えており、我々スミス好きの心をくすぐるのです。

この時計の商品ページはこちら






極めて魅力的なベンソンのロゴはムーブメントにも

定評のあるスミス社製1215ムーブメントに、大きなルビーをひとつセンターに加えることで16石とした、このベンソンのムーブメントは耐久性をさらに向上させています。

また、ムーブメントにはJ.W.Benson Londonという極めて魅力的なロゴが刻印されており、ワンランク上の「1216」ムーブメントであることを誇示しています。
※1215の12は外径を、15は石の数を示しています。

この時計の商品ページはこちら






ここから始まるヴィンテージ・ライフの真髄

すでにヴィンテージの世界へ足を踏み入れていらっしゃる方も、また、このベンソンがきっかけでヴィンテージの素晴らしさを知った方にも、このベンソンは間違いなく、あなたの良き相棒となることでしょう。

この時計は純粋なスミス社製のプロダクトですが、J.W.Benson Londonというロゴが文字盤にプリントされているだけで、スミスとはまったく異なった世界観へとあなたをいざなうことでしょう。

この時計の商品ページはこちら






ベンソンならではの佇まいをお楽しみいただけます

デュオトーンの文字盤や三針は、紛れもなくスミスデラックスのそれですが、ベンソンとして生を受け70年近くを生きて来たこの時計にはベンソンでしか味わうことの出来ない佇まいがあります。

ここまで使い込まれた時計でも、ビッグベアーの徹底的なメンテナンスを受け新たな70年を生きてゆける個体に仕上がっています。

この佇まいを気に入っていただいた方に安心してお楽しみいただきたい。

この時計の商品ページはこちら