2025年1月12日日曜日

スミス専任時計師のウォッチギャラリービッグベアー
店主大熊 康夫のブログ

デザインで選ぶ①

 「1960年代の英国エレガンス」
 繊細なシルキーダイアル
 アストラル2本が入荷!



絹目調文字盤のアストラル2種を比較


スミスの中でも特に珍しいシルキーダイアル (絹目調文字盤)

今回入荷した1960年代のスミス・アストラルのシルキーダイアル・モデルは、地紋のある文字盤の中でも特に繊細なマチエールをもったモデルです。

生産数が少なく市場に出てくることの少ないシルキーダイアルのモデルは、この2種類が知られていますが、レアモデルであるがために、ここまで状態の良い個体が同時に入荷するのは異例のことといえるでしょう。





まずは、左のゴールドプレーテッドのシルキーダイアル・アストラルから

一瞥しただけで、目に飛び込んでくる極めて個性的な書体の12と6、そして、3時と9時の位置にあるインデックスが浮彫され、それだけでも独特な雰囲気を放っていますが、よく見ると文字盤には水平および垂直の絹目のラインが走っており絹目調のテクスチャーを思わせます




ペーパーボックスながら、スミスらしいレッドにゴールドのロゴが美しく施されたオリジナル・ボックス付のミント&ボックスコンディションです。

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目を凝らさなければわからない奥ゆかしさが魅力

一見、フラットな文字盤に思われるかもしれませんが、画像を拡大していただくと、その味わい深いシルキーな地紋をはっきりとご覧いただけます。

また、実物を手に取れば、肉眼で繊細な絹目の文字盤を味わうことができ、少しでも時計をかたむけると、幾通りもの文字盤の表情を楽しめます。

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バランスの取れたデザインが、このアストラルの魅力

浮彫の数字とインデックス以外は、SMITHS ASTRALのロゴやMADE IN ENGLANDの文字を含めたすべてのインデックスが極めて繊細なブラック・ペイントで仕上げられており、絶妙にバランスされたデザインであることがわかります。

ゴールドプレーテッドのケース本体は、シンプルながらエッジの効いた造形で文字盤とのみごとなマッチングがなされており、優れた英国製品らしい奥ゆかしさと品の良さを感じられるモデルに仕上がっています。

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次に、9金無垢ケースのシルキーダイアル・アストラルを…

水平と垂直とのラインを45°傾けたクロスラインが、シルバーの文字盤に刻まれ、艶やかな印象を与え、極めて繊細なゴールドのバーインデックスがエレガントな装いを演出しています。

さらには、シンプルながらシャープなエッジの効いた9金無垢ケースのデザインが文字盤の美しさを引き立てて、唯一無二な存在に仕立てています。



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単なる繊細なラインの羅列ではない

まるでシルク生地を思わせるような直角に交差したラインの集合体からなるシルキーダイアルは、均等に並んだ無機的なデザインではなく間隔や太さが異なることで奥深いリズミカルな模様を織りなしています。

短なる繊細なラインの羅列だけでは、ここまで上品かつ奥ゆかしさに溢れた、まさに英国的なデザインとはならなかったでしょう。

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1960年代の英国エレガンスを味わっていただきたい

スミス・アストラルの中でも他とは次元の異なる美しさを文字盤に秘めたシルキーダイアル。

そんなシルキーダイアルのアストラルは、他のスミスを形容することが難しいエレガンスという言葉にふさわしい優雅な時計です。




このアストラルにはスミスの純正レザーバウンドボックスが付属しています。

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いかがだったでしょうか、スミス社は、ケース材質のみならず、文字盤やケースのデザインでゴールドプレーテッド・ケースと9金無垢ケースのシルキーダイアル・アストラルの2種類を明確に区別していました。

生産から約60年後の今、好みや用途で選択できることは極めて贅沢なことといえるでしょう。シルキーダイアルのアストラルを手にして、1960年代の「British elegance」を味わっていただきたいものです。

■1960年代スミスアストラル シルキー文字盤ゴールドプレーテッド手巻腕時計の商品ページは、こちらから

■1963年スミスアストラル シルキー文字盤9金無垢 手巻腕時計の商品ページは、こちらから