スミス専任時計師の
ウォッチギャラリー・ビッグベアー店主
大熊 康夫のブログ
佇まいで選ぶ④
「70年物の質感を楽しむ」
完璧な整備で工場出荷時の精度が甦るデラックスにはその名が示す通り贅沢な材質が使われていた
ヴィンテージ・ウォッチに魅力を感じるポイントは人それぞれですが、このデラックスを一瞥すると、質感の高さにやられてしまうことでしょう。
ヴィンテージ・ウォッチに魅力を感じるポイントは人それぞれですが、このデラックスを一瞥すると、質感の高さにやられてしまうことでしょう。
現代の製品のように表面加工を施して質感を高めるのではなく、上質な素材そのものの質感を生かしているところが1960年代以前の製品の肝なのです。
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ケースや竜頭、文字盤などのどこへ目を向けても保たれている質感
今回、英国より入荷したデラックスは、長年、実用に使用されていたことがすぐにわかるエイジングを伴った個体ですが、どこを眺めても味のある上質さと美しさが保たれています。
今回、英国より入荷したデラックスは、長年、実用に使用されていたことがすぐにわかるエイジングを伴った個体ですが、どこを眺めても味のある上質さと美しさが保たれています。
約70年の歳月を経ることで、時が作り上げた雰囲気の極めて良い佇まいとして感じられるのは、吟味された材質が使用されていたことに他なりません。
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3ピースのデニソンケースと純正竜頭の佇まい
英国の名門ケースメーカー、デニソン社の作となる、この3ピース・ケースは真鍮にクローム・プレーテッドが施された当時の高級時計にはスタンダードと言える材質が採用されています。
英国の名門ケースメーカー、デニソン社の作となる、この3ピース・ケースは真鍮にクローム・プレーテッドが施された当時の高級時計にはスタンダードと言える材質が採用されています。
このことからは、50年、100年先に、どのように質感が変化し美しいエイジングとなってゆくかを想定して製作されていたことがお分かりいただけることでしょう。
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裏蓋に刻み込まれたイングレイビングが、このデラックスの個性
スミスのプレゼンテーション・ウォッチのほとんどは金時計ですが、このデラックスのSS製裏蓋には美しいイングレイビングが刻まれています。