2019年7月5日金曜日

スミス社が社員へ贈ったプレゼンテーション・ウォッチ


デラックスの中でも特別なモデル

1954年、この時代は、ある意味、デラックスの黄金期といって良いでしょう。それは、1953年にエドモンド・ヒラリー卿がエベレストに初登頂した際にスミスを腕に付けていたという世界的なビッグニュースが報道されたことが、きっかけとなり、販売数を飛躍的に伸ばしたのです。また、その当時、アストラルやエベレスト、インペリアルなどはリリースされておらず、他に腕時計としては普及モデルのエンパイアだけがラインナップされていました。そのため、デラックスのバリエーションは極めて多く、翌1955年には19金のデラックスがリリースされたことからも、いかに充実したモデル・イヤーであるかがお分かりいただけることでしょう。さらに、このデラックスは S. Smith & sons社が社員へ贈ったことから、デラックスの中でも自信作であったことが伺えます。

★この時計の商品ページはこちらから★


■スミス社が社員へ贈った金時計
このデラックスの9金無垢ケースには、裏蓋に美しい刻印があります。それは、オースティンやイギリスの国鉄などのものではなく、スミス社の刻印が刻み込まれているのです。スミスの社員が所有していた、まさに最上級のコレクターズ・アイテムといえるでしょう。



■シンプルな中に際立つ品格
文字盤の表面は艶のある均一なサーフェイスではなく、有機的な印象を与えるざらついた感触の表面処理が施され、シンプルなデザインの中に品のある美しさを感じさせます。スミスの王冠のマークとロゴの書体も、その上品さの演出に一役かっているのでしょう。



■シンプルなデザインが美しさの秘密
文字盤のアラビア数字や楔形のインデックスには、過剰な装飾はなく、また、針のデザインも潔いと思わせるくらい簡潔な形状です。これらのシンプルなデザインが光を受けた時に力強い反射となり、この時計の美しさを作り上げていると言えるでしょう。


■フラッグシップならではの菱形の装飾
スミスのセンターセコンドといえば、レッド・アローの美しさが魅力といえますが、このデラックスには、一味違う菱形のモチーフが付けられています。この菱形の内部には半透明なペイントが施されており光が当たると白い文字盤に赤い影を落とします。フラグシップならではの粋な演出といえるでしょう。


■3ピースのBWC金無垢ケース     このデラックスの9金無垢ケースは、BWC社製の3ピース・ケースが採用されています。BWCはブリティッシュ・ウォッチ・カンパニーの略で英国の時計ケース専門メーカーです。ベゼル、本体、そして、裏蓋で構成された金無垢ケースは太いベゼルの美しい曲線が魅力のヘビー・ウェイト・ケースです。


■ムーブメントも一級品
最後に、このモデルには、17石の高品質ムーブメントが搭載されており、この時代の世界水準といえる高精度と優れた耐久性を誇るキャリバーです。もともと使用頻度が異例に少なかったため、各部の消耗はほとんどありませんでしたが、金属疲労などを考慮して純正部品による消耗品の交換や入念なメンテナンスを、ウォッチギャラリー・ビッグベアーにて、行っており、一年間の動作保証を付けています。コレクションとしてはもちろん、実用の時計としても、充分にご満足いただける内容に仕上げてあります。


★この時計の商品ページはこちらから★