2018年1月15日月曜日

デニソンケースの1215後期モデル


毎日使える1215モデル

スミス社製腕時計の戦後最初期モデルである1215は後のデラックスやアストラルなどとは異なり「コレクションには良いが実用には信頼性が今ひとつ」という声を聴くことがあります。確かに1940年代の1215初期モデルに搭載されていたムーブメントは、消耗の早い部品もあり使用するのに気を使うことがあるのも事実です。1950年代には1215モデルに多くの改良が加わり信頼性、耐久性の向上したアップグレード・モデルが登場しました。

信頼性の上がった金メッキ・キャリバー

最初期のニッケルメッキのムーブメントは見た目の美しさは素晴らしいのですが、耐久性に関する弱点がありました。この金メッキのムーブメントになってからは改良がくわえられ一気に信頼性が向上し、毎日使用できる個体が増えました。


SMITHSのみのロゴが味わい深い

1215モデルの文字盤にはモデル名がありません。銀色のアルミ製盤面に極めてシンプルなロゴやアラビア数字、インデックスがプリントされて、ブルースチール針がその個性を引き立てています。最初期の1215は文字がプリントではなく、戦前の懐中時計同様に手書きのものが存在していました。

SS素材を採用して剛性をアップ

クロームメッキの3ピースケースは本体が真鍮にクロームメッキ。そして、ベゼルと裏蓋はステンレス・スチールが採用され剛性を保っていました。最初期の1215には真鍮製のベゼルが使われており、変形しているものが多かったようです。




工作精度の高いデニソン社製ケース

この1215のケースには裏蓋の内側に刻印のない製品とこの裏蓋のようにDENNISON社の刻印が施された製品のふたつがありす。どちらも外観は一緒で見分けがつきにくいですが、刻印ナシのケースは工作精度が低くレンズの取り付けなどに問題があります。

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2018年1月13日土曜日

1/5秒インデックスがスポーティーな味付けのデラックス


センターセコンドならではの魅力を楽しむ

1950年代後期に生産されたと思われるこのデラックスには、とても珍しい1/5秒刻みのインデックスが施されています。これは当時よりクロノグラフなどのストップウッチ機能付きの時計に見られる表記ですが、レッドアローの秒針とともに、センターセコンドならではのスポーティーな演出で、心をくすぐられるデザインと言えるでしょう。


ベゼルと本体が一体式となった2ピース・クロームメッキ・ケースはシンプルで美しいラインが魅力ですが、よく見るとラグへ続く側面には削り出しのヘアラインが施されており、ここにもスポーティーな味付けを感じることが出来ます。




この17石センターセコンド用27.CSキャリバーには写真でご覧いただけるように、振子の軸受にショックプルーフ(耐震機構)が組み込まれています。スプリングで軸受の一部のパーツをホールドして衝撃を吸収するという画期的なアイデアで、この方法はこの時代に生み出されましたが、現在の機械式時計にも使われている普遍的な技術と言えるでしょう。

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2018年1月12日金曜日

真珠のように美しい文字盤を持つスモセコ・アストラル


パール調の文字盤が魅力。スミス・アストラル

1960年代のアストラルには、パール調の美しい文字盤が特徴のアストラルがあります。アストラルとは日本語に訳すと星の煌きという何とも美しい言葉ですが、そんなネーミングのイメージにぴったりなモデルは、まさにパール・ホワイトの文字盤が魅力のこのアストラルではないでしょうか。

光の当たり方で、微妙に表情を変えるこの文字盤は、真珠のような美しさがあります。シンプルで上品、繊細で可憐…。そんな文字盤にはスリムラインの薄いケースが似合います。





スモールセコンド文字盤にはよく見ると、同心円が刻まれ、シンプルなアストラルに繊細な雰囲気とヴィンテージウォッチらしいトラディショナルな味わいとが加えられています。






ムーブメントにはエッジ部分を削り落とし、より薄いケースに対応したハイクウォリティー15石キャリバーが搭載され、その動作にも繊細さを感じ取ることが出来ます。






この個体にはベルトにドイツの名門ベルト・メーカー、スペイデルが装着されており、リアル・リザード革の上質な表皮との相性も抜群で、アストラルの魅力を何倍にも引き立てています。金具に入った刻印は品質の証です。






スペイデルのベルトは当時スミスが純正使用していたわけではありませんが、オプション設定されていたブレスレットは、このスペイデル社製とアメリカのフィクソ・フレックス社製の物が採用されていたこともあり、スミスとスペイデルとの相性は抜群と言えるでしょう。




また、このアストラルには、日本で入手が難しい17mmサイズのベルトが純正サイズですので、この本リザード革製ベルトはジャスト・マッチングと言えるでしょう。







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2018年1月10日水曜日

ホリゾンタル・ラインのデラックス


スミスの定番、スモセコ・デラックスのライン・ダイヤル

文字盤に彫の深いラインが刻まれたスモール・セコンド付のデラックスは、デラックスの中でも特に人気のあるモデルです。1964年生産のこのモデルには、見た目の魅力だけではなく、ショックプルーフ機能付きの15石、ハイクウォリティー・ムーブメントが搭載されており、1950年代のモデルと比較すると、信頼性が圧倒的に向上しました。アストラにもよく見られるアラビア数字の書体と楔形のインデックスにより、洗練されたモダンな雰囲気の味付けが施されていますが、ホリゾンタル・ラインとスモセコとの組み合わせにより全体的にはデラックスのコンセプトであるトラディショナルなデザインは守られています。

左の写真は裏蓋の内側に刻まれたホールマークという刻印です。上部のSCWはスミス・クロック&ウォッチ・カンパニーのマークで、下の四つの刻印は左から9金無垢、「375」は、24金の37.5%の意味で同じく9金無垢を表し、小文字の「i」はイヤーマークで右がライオンの顔のマークです。ライオンの顔は、ロンドンの税務署の意味で「i」との組み合わせで1964年製造であることがわかります。ホールマークは国が金、銀、プラチナ製品をメーカーが製造した年に、課税した際に納税の証として打刻したものですが、今ではアンティーク製品の年式を調べる際の重要な手がかりとなっています。

下に見える丸いリング状の部品が時計の心臓部である振り子です。振り子の中心に赤い十字架のようなパーツが見えますが、この部分は振り子の軸受です。赤い十字架のように見えるのは、実はルビー製の円形の軸受で、それをホールドしている真鍮のスプリングの形状により、まるで赤い十字架のように見えるのです。衝撃を受けた時、このスプリングにより軸受がショックを吸収して、軸の中でも、最も細い振り子の軸の破損を防ぎ、ショックプルーフ効果が生み出されています。

裏蓋には刻印が刻まれており、ブリティッシュ・レイルウェイズ(BR)が社員の勤続45周年の際に贈ったプレゼンテーション・ウォッチであることがわかります。BRは日本でいうJRのような鉄道会社です。





★このスミス・デラックスは、現在ウィンター・セールにてとてもリーズナブルなプライスで販売中です!商品ページはこちらから。




2017年12月26日火曜日

これ以上は望めない、新品同様のデラックス!


62年間あなたを待っていたデラックスがここに。

1955年に生まれた、このスミス・デラックスは62年間ほとんど使用されることなく、オリジナル・オーナーの元で眠り続けていました。英国で発見された時には、ベルトを外され柔らかな布につつまれ机の引き出しにしまい込まれていました。オリジナル・ボックスやベルトは現存しませんが、すべての部品がオリジナルのまま、しかも、一度もオーバーホールが行われていないと思われるフルオリジナルの状態。まさに新品同様と呼んでも差し支えない奇跡のコンディションと言えるデラックスなのです。

光の当たり方により濃淡が反転する、極めて魅力的なデュオ・トーン文字盤は最もスミス・デラックスらしいデザインと言えるでしょう。上のタイトル写真と比べていただくと、文字盤の内外で色の濃淡が逆転していることが、お分かりいただけることでしょう。







また、6時の位置に配置されたスモールセコンド・ダイヤルは、よりヴィンテージ・ウォッチとしての面構えを色濃く印象付けています。一見すると、複雑なデザインに感じるこのスモセコですが、実はシンプルにムーブメントを設計した際の秒針の位置がこの場所であったということは、あまり知られていません。つまり、スモセコいわゆる機能美なのですね。



こちらは、竜頭側の側面ですが、竜頭自体の美しさはもちろんのこと、細部のどこへ目を向けても、極めて美しい状態が保たれており、また、エッジ部分のシャープなラインから、磨き上げて美しくなったケースではなく、新品当時の状態が維持されてきた、英国人が最も好む、「フルオリジナル、ネヴァータッチド」であることがわかります。竜頭の黒い影はカメラです。


コンディションの素晴らしさは外観だけにとどまらず、内部のムーブメントにおいても目を見張るものがあります。恐らくこの時計は、今まで一度もオーバーホールを行われてたことがないと思われ、日本に到着後、ウォッチギャラリー・ビッグベアーにて注意深く分解、洗浄、注油、そして、組立のオーバーホールが行われました。また、OHの際にひとつも部品交換を行う必要がなかったことも特筆に値します。


何処を見ても、まるで昨日スミスのチェルトナム工場から出荷されて来たのではないかと思ってしまう程の奇跡的なコンディションと言えます。動作も1950年代当時のクウォリティーを保っています。欠陥部品と言われているボルトスプリングでさえも、交換の必要がないほどのクウォリティーを有しており、毎日使用したとしても10年以上は交換せずに使用可能と思われます。


今回は、この極上のスミス・デラックスをウィンター・セールということで、極めてリーズナブルな驚きのプライスで提供させていただきます。このデラックスの真価をご理解いただける方に、ぜひ使っていただきたいアイテムです。

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2017年12月17日日曜日

エイジングの魅力あふれるマグナムサイズのデラックス





エイジングの魅力

ヴィンテージ・ウォッチならではの魅力溢れるスミス・デラックスが入荷いたしました。光の当たり方で表情を大きく変えるデュオトーン文字盤には、長い年月により育まれたエイジングとプレビアス・オーナーの使用した痕跡が、道具としての極めて美しい表情を作り上げています。




デュオトーン文字盤、スモールセコンド、そして美しい形状の金メッキの3針。これらは、このデラックスの魅力を引き立てて、スミスらしいデザインを作り上げています。






エイジングは金メッキが施されたケースや竜頭にも及び、その自然なエイジングは、各パーツがオリジナルであることの証ともいえるでしょう。
ケース外径は35mmとスミスのなかでは、特に大きいマグナムサイズです!






正しく使い込まれた道具には、新品にはない美しい佇まいを感じることが出来ます。また、極めて良好な精度を示すことから、この時計は正しい整備を受けてきたことが分かります。もちろんビッグベアーでオーバーホールを受け、必要な部品は交換され、一年間の保証が付帯いたします。

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2017年11月29日水曜日

時計士しか知らない、スミス・デラックスの美しさ


分解して分かるスミス・デラックスの魅力

時計士がオーバーホールなのどを行うため
分解すると、文字盤にプリントされてた小さな文字に気づかされる。このデラックスには"Made in England"の文字を読み取ることが出来、イングランドのチェルトナム工場で生産されたもの。スミスの腕時計には生産国の表記が二種類あり、上記ともうひとつは、"Made in Gt. Britain"で、ウェールズ工場で生産されたもの。

ムーブメントの内部にはミクロの単位で設計された美しいギアが並びます。ゼンマイの動力が、いくつものギアに伝達されて、振り子に到達。振り子が一秒を作り出してゼンマイの動きを制御します。写真中央のギアの軸の先端に秒針が付きスモールセコンドの針を正確に動かします。





時計士は必要な部分を分解して行き各部に異常がないか、チェックします。分解して行くと時計のオーナーには見えない部品にまで、合理的で美しいデザインが施されていることが分かります。それらには、時計としての製品の精度を裏付ける機能美であることは勿論ですが、それだけではないスミス社の誇りを感じさせる美しさがあります。

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